忘れ物を防止するアイテムとしてお馴染みのスマートタグですが、代表的なAppleのAirTag以外にも様々なものが存在しています。iPhoneとAndroid、それぞれに適したスマートタグが普及しており、以下の記事では網羅的な紹介もしております。
今回はこの中から「Eufy Security SmartTrack Card」をしばらく使用してのレビューを紹介していきます。財布やパスケース、パスポート、スマホの紛失が心配な方は必見です。
価格(2025年8月時点) | 非充電モデル:¥3,990、充電モデル:¥4,990 |
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サイズ | 85 × 54 × 2.4mm ※充電モデルは厚さが2.6mm |
重さ | 非充電モデル:12.4g、充電モデル:15.4g |
電池寿命 | 非充電モデル:最大3年、充電モデル:最大1年 |
アラーム音量 | 80dB |
対応OS | iOS/Android |
防水防塵 | IPX4等級 |
追跡機能 | ◯ |
使いやすさ | ◯ |
スペック表に記載の厚みはクレジットカードとほぼ同じ薄さであるため、財布やパスケースのカードフォルダにスっと収納することが可能です。他社製品は厚みがあったり、ストラップがついていたりしてかさばる場合が多いのですが、これはその心配がありません。
また、メタルクリップも付属しており、カードに装着することでパスポートや書類ケースのようなホルダーがないノートタイプのものにも収納することが可能です。
こうすることで、財布やパスポートを置き忘れてもスマホでアラートが鳴るため瞬時に気付くことが可能です。
スマホでタグを鳴らす機能があるため、忘れ物の近くまできたらすぐに見つけることが可能です。アラームの音量は80dBあるため、財布やポーチに収納状態でも、カードにカバーを変えている状態でも十分に聴こえる音量です。
また、本体のボタンを押すことでスマホを鳴らし、置き場所を確認することも可能です。これはサイレントモード状態のスマホでも音を鳴らせるため、スマホをよく忘れる方にはありがたい機能といえます。Bluetoothは最大80mまで接続可能なため、室内で使用する場合は約10〜15mの範囲が目安です。
他の製品だと充電モデルか非充電モデルの単一ラインナップのみの場合が多いのですが、Eufy Security SmartTrack Cardは両方のモデルが用意されています。充電の有無はユーザーごとに好みが分かれるところですが、それを選択できるというところにユーザーフレンドリーを感じる製品です。
実際に購入し、しばらく使ってみました。箱を撮りましたが、日本語だと「忘れ物防止トラッカー」という表記です。SmartTrack Cardの方がかっこいいですね。
こちらは本体正面と側面の写真です。正面はeufyのロゴとボタンが一つだけと、とてもシンプルです。側面はちょびっと厚みがありますが、ほぼカードのそれと変わりません。
ただ、重さは12.4gあるので、手で持つと「あ、ガジェットだな」とわかる感じです。ちょっと不思議な感覚です。
本体背面の写真です。右側のQRコードを取得者が読み込むと、eufyの専用アプリで登録した情報が閲覧でき、連絡をしてもらえるようになります。悪用防止のため、読み込み時の情報開示はアプリでオンオフできるので、気になる人はこまめに切り替えると良いです。
付属品のメタルクリップです。このクリップですが、マグネットではなく超強力な粘着テープでした。しっかりくっつけると取るのが面倒な上、とった後が汚くなりそうで、クリップをつけた場合はそれ専用として使うのが良さそうです。
実際に入れて使ってみました。まずは僕のサブ財布です。サブといいつつ、ここに定期やクレジットカード、家の鍵やちょっとしたお金を入れて持ち歩いているので、無くした時のダメージ大きいです。このタグを「実用的なお守り」として入れることで、無くしても見つかるという安心感を得られるのは大きいです。
一般的なお財布に入れるとこんな感じです。こちらも違和感なく収まっていますね。僕はかさばるのがすごく嫌で、パンパンに膨れた財布は見栄えが悪くて持ち歩きたくなくなるのですが、これはその心配がなく、色と相まって持ち主がとてもスマートに見えるので、とても気にいりました。
「探す」アプリで最低限の機能は使えますが、性能をフルに活用する場合は専用アプリがおすすめです。紛失モードやスマホを鳴らす機能、ボタンの誤動作を防ぐためのロック機能等、細かい設定は専用アプリでないとできない仕様です。僕はよく家でスマホをなくすタイプで、朝の急いでいる時にこうなると遅刻するか否かの瀬戸際です。
一方で、財布は置く位置を固定しているため、最近はスマホを無くした時は財布へ直行し、Eufy Security SmartTrack Cardのボタンを流してスマホから大音量の音を流しています。そうするとすんなり見つかるので本当に助かっています。
また、このアプリはEufyシリーズの共通アプリでもあるので、Eufyの掃除機や見守りカメラ、体重体組成計とかを使っている人はこちらの方が管理がしやすいというメリットもあります。
「探す」アプリと専用アプリで細かい違いがありますが、大まかな設定方法はアプリ内にある「持ち物追加」という操作を行い、待機画面表示中に本体ボタンを2秒押すと音が鳴るので、そのあとは画面の指示に従って登録を完了するというものです。
ただ、この設定作業を途中でやめたり、うまく処理できなかった場合、リセット方法が説明書のどの部分にも記載がありません。リセットをしないと本体もフリーズするので、一瞬「もう壊れたのか!?」と思ってしまいました。調べたところ、以下のステップでリセットが完了します。
①5秒以内に本体ボタンを5回押す
②6回目はボタンを5秒間長押しする
③音が鳴ってリセット完了
流石に説明がないとまず思いつかないので、例えば爪楊枝とかで押すような本体埋め込み式の小さいリセットボタンとかがあると便利だなというのが感じたことです。
このタグの最大のメリットはカードホルダーにすっぽりと納まることです。財布やパスケースはスリムなものが多く、幅のあるものは膨れたりかさばったりするので、セキュリティガジェットとの相性が良くありません。むしろ、このタグは財布やカードケースを意識して作られたと言っても過言ではないので、真っ先に検討すべき製品と言えます。
Bluetooth接続圏内であれば、スマートフォンからカードを鳴らして場所を特定できます。逆もまた然りで、カードのボタンを押して、スマートフォンを鳴らして探し出すことも可能です。特に後者は僕を含め、なくしてしまう方が多いと思うので本当におすすめです。
Bluetooth接続範囲から離れると、スマートフォンに通知が届く「置き忘れ防止機能」が発動するため、貴重品を置き忘れた際にすぐに気づくことができます。特に移動の合間にカフェで作業をする時や、電車で寝過ごしそうで飛び起きる際に陥りやすいので、その予防として使いたい人におすすめです。
今回はEufy Security SmartTrack Cardのレビューをしてきました。一つ確かなことは、開封したた1分以内に最低限の機能が使えるスピード感なので、「とりあえず1個買って使ってみたい」というニーズはすぐに満たせます。
ものを無くしがちな方はこれを機にまずは導入してみることをオススメします。