
スマートリモコンの一つとして有名なNature Remoシリーズである「Nature Remo nano」を購入し、実際の使用感を紹介していきます。最小限の機能ですぐに利用できるため、「スマートリモコンがどんなものか試したい」と考えているスマートリモコン初心者にぴったりなガジェットです。
赤外線方式のリモコンであればなんでも登録ができ、スマホで一元管理ができます。照度や温度、湿度、人感等で反応するセンサー機能は何もありませんが、曜日や時間、位置情報といった最低限のトリガー機能はついているため、初心者でも難しく考えずにオートメーション機能を使えます。
また、Nature Remoシリーズでは珍しいMatter規格に対応しているため、ネットに繋がらない古い家電製品もスマホから遠隔操作が可能となるのも良いポイントです。
価格(2025年12月時点) | ¥4,980 |
|---|---|
本体サイズ | 47 × 47 × 12.5mm |
重量 | 13g |
赤外線送信最大範囲 | 約10m |
エアコン設置同期 | ○ |
接続切断時の操作 | × |
温湿度計 | × |
照度センサー | × |
人感センサー | × |
GPS | ○ |
スマートボタン | × |
Matter規格 | ○ |
AIアシスタント対応 | Alexa, Google Assistant, Siri |

USB Type-Cケーブルと充電器を用意し、本体にセットしてコンセントに差せば起動するため、難しい設定は一切不要です。
登録したいリモコンを本体に向け、何でもよいのでボタンを押せばすぐに登録されるのもお手軽ポイントです。後は専用アプリの指示に従って登録すれば、スマホで手軽に操作できます。
スマートホームの新しい規格「Matter」に対応しているため、インターネットにつながっていない古いエアコンやテレビでもNature Remo nanoを介してスマホやスマートスピーカーと連携できるようになります。接続できる家電数は3台までと少ないですが、メーカーに関係なく接続できるため、家電をわざわざ買い替える必要もありません。
Matterに関してはかなり専門的な話なのですが、以下の記事で内容をまとめているので、興味のある方は読んでみてください。

スマートスピーカーと連携すれば音声のみで家電の細かい操作が可能となります。連携方法もアプリ上で1分かからず完了するため、非常にお手軽です。家事や育児、リモートワーク等に集中している人には重宝する機能です。
Alexa搭載のAmazon EchoシリーズやGoogle Assistant搭載のGoogle Homeは勿論、Nature RemoはMatter対応なので、Siri搭載のApple HomeKitとの連携も可能です。Apple製品で統一されている方にも非常におすすめです。
実際に購入して使ってみました。箱の中身は本体のみで、説明書すら箱の裏側に簡単な記載のみと、本体表面も無塗装で真っ白なだけなのですが、これは環境配慮によるためのものです。エネルギーマネジメントを目的としているNature Remoシリーズの思想が反映されていますね。



すでに我が家で使っているNature Remo 3とサイズ比較をしてみました。nanoの名前通り、大きさも厚さもNature Remo 3の半分くらいのサイズ感です。


一方で、Nature Remo 3のように壁掛け用の穴がないので、設置場所は棚上やテレビ台、窓際、ベッドのヘッドボード等、平らなところが前提です。

複数のNature Remoに登録しているリモコンはこちらのアプリで一元管理が可能です。温度と湿度、照度が表示されているのはNature Remo 3を設置しているリビングとダイニングの状況です。
また、一例としてリビングと寝室の照明リモコンの画面も紹介します。真ん中のようにプリセットされているものを使っても良いですが、右のように各リモコン動作のボタンを登録し、瞬時に必要な動作を実行できるようにするのもありです。

唯一の悩みどころが付属品として充電器もケーブルもないところです。両方とも100円ショップで買えますが、スマートリモコンは長期間差しっぱなしで多くの家電製品を動かすハブのようなものなので、100円製品だと少々不安が残ります。
一般的な充電器(Type-C一口のみのもの)やケーブル(1m)の価格帯は500〜2,000円で買えます。一番安いものを購入したとしても本体と合わせて5,980円くらいになってしまうので、別モデルで充電器もケーブルもついているNature Remo mini 2の5,480円よりも高くついてしまいます。
Nature Remo mini 2はNature Remo nanoに温度センサーがついたモデルでもあるので、使いやすさはほぼそのままなのですが、Matter未対応であるため動かせる家電製品の種類はnanoに劣ってしまいます。
かなり難しい部分ですが、スマートリモコンで「何をしたいのか」に応じて決めると良いでしょう。
時間設定やGPSがついているため、例えば「朝7時になったら起動する」や「本体から半径100mの範囲に入ったら照明とエアコンを起動する」くらいの設定はできます。温度や湿度、人感、照度センサーを活用したオートメーション化は、購入前の時点では使うイメージも湧きにくいので、従来の生活をちょっと便利にするくらいの感覚でスマートリモコンをお試し利用したい人にとってはシンプルで使いやすいです。
赤外線の送信最大範囲が10mなので、10畳以下の部屋であれば、どんな家電製品も動かせます。一人暮らしなら1R〜1K、家族暮らしなら寝室や書斎とかが最適です。
逆に10畳以上の広さがある部屋(例えばリビング・ダイニング)だと、設置場所によっては接続できないため注意が必要です。一般的な日本家庭では気にすることではありませんが、カタログスペック上だとこのような状態です。
Matter対応のため、インターネットに繋がらない古い家電もスマートホーム化することが可能です。日常的にオン/オフする古い家電製品を使っている人には特におすすめです。
今回はNature Remo nanoを紹介しました。スマートリモコンの良さを実感すると複数所持する人も多いので、Nature Remo nanoをきっかけに2個目の購入を検討する際には、どのようなセンサーが必要なのかを吟味して買うのがおすすめです。興味のある方は下記の記事をチェックしてみてください。
Nature Remo nanoを使ってスマートホーム化の第一歩を踏み出しましょう。
赤外線リモコンに対応している家電であれば、基本的に操作できます。古い赤外線リモコンでも、プリセットがない場合は「学習機能」で信号を登録可能です。
ただし、以下の機器は動作が制限される場合があります:
・特殊な独自フォーマットの赤外線信号
・ボタン長押しが必要な家電
・Bluetooth、Wi-Fi専用リモコンの家電(例:一部の扇風機やストリーマー)
使用可能です。家族とデバイスを共有することができます。Natureアプリの「家族招待」機能を使うことで、複数の端末から同じ Remo nano を操作可能です。
子どものスマホにも操作権限を付与できますが、誤操作が心配な場合は権限管理するのがおすすめです。
動作音はありません。赤外線操作時に「カチッ」という音が鳴ることもなく、無音で家電を操作できます。寝室や静かな書斎に置いても問題ありません。