TOP> Macbook Air M2はファンレスだけど大丈夫?1年使ったレビューを公開
2022年7月に発売したM2チップ搭載 MacBook Air。
従来のintel製チップと比べ、Appleが独自に開発・提供しているM2チップはパフォーマンス、省電力、セキュリティなど多くの面で進化が見られます。
そんなM2チップが搭載された新作のMac Book Airですが、ファンレス設計であることも一つの特徴です。つまり冷却システムであるファンがないということであり、それが気になって購入に踏み切れていない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ファンレス設計のM2チップ搭載 MacBook Airを購入した僕がその使い心地に関してレビューをしていきます。
PCのファンは、内部の部品が発生する熱を放散するための重要な役割を果たします。
特にCPUやGPUなどの主要な部品は、動作中に大量の熱を発生させるため、この熱を適切に放散しないと部品が過熱し、性能が低下する恐れがあります。
さらに、継続的な過熱は部品の寿命を短縮する可能性があり、故障のリスクを高めることになります。ファンは、これらの熱を外部に排出し、PCの安定した動作をサポートするために不可欠です。また、適切な冷却により、PCの性能や寿命を最大限に引き出すことができます。
一方でファン機能を持つことによるデメリットも多くあります。
ファンが動作するときには音が発生します。特に高負荷時にファンの回転速度が上がると、その音は大きくなることがあります。
ファンを動作させるためには電力が必要です。そのため、ファンの動作がバッテリーの持ち時間を短くする要因となることがあります。
ファンは機械的な部品であるため、長時間の使用や埃の蓄積などにより故障する可能性があります。
ファンやそれに関連する冷却システムは、デバイスのサイズや重量を増加させる要因となることがあります。
ファンは外部の空気を取り込むため、その過程で埃や汚れも内部に取り込むことがあります。これが蓄積すると、冷却効率が低下するだけでなく、他のコンポーネントに悪影響を及ぼす可能性もあります。
このようなファンのデメリットを解消するため、冷却せずとも良いパフォーマンスを発揮できるM2チップが開発され、それがMacbook Airのファンレス設計を実現しています。
では、実際にファンがなくても使用に問題はないのでしょうか。
結論から言うと、全く問題なく使用できます。
僕はMacを使ってアプリ開発などをするため、少し重めなプログラムなどを実行するのですが、そのような使い方をしても極端に本体が熱くなったり、パフォーマンスが落ちたりすることはありませんでした。
以前はファンがあるintel製チップ搭載のMacbook Proを使用しており、もちろんメモリの違いなどもあるのですが、明らかにM2チップ搭載のMacbook Airの方がパフォーマンスが良いように感じます。
たまに以前のMacbook Proを立ち上げてブラウジングすることがあるのですが、それだけでもM2チップ搭載Macbook Airの方がサクサクであることを実感できます。
「ファンレス」とは関係ないのですが、新型のMacbook Airはシルバー、スターライト、スペースグレイ、ミッドナイトの4色が展開されています。
購入するときはMacbook ProにするかMacbook Airにするか悩んだのですが、ミッドナイト色がかっこよすぎて、最後は色でMacbook Airを買うことを決断しました。
表面なマットな質感や角の滑らかさなど、持ち運ぶときに手にフィットするような形状になっているのも気に入っているポイントです。
前述した通り、M2チップを搭載したことによりパフォーマンスが底上げされ、それによって冷却システムといった不要な機能を切り落とすことに成功しました。
これこそAppleが昔から得意とする「切り落とすことによるイノベーション」だと言えます。
今回のM2チップ搭載のMacbook Airで、自身としては4代目のMacになるのですが、次のPCもMacで買いたいと思えるほどクオリティの高い製品でした。
本記事では、ファンレス設計のM2チップ搭載 MacBook Airの使い心地に関してお伝えしました。
M1、M2チップとAppleが独自開発したチップは明らかにMacシリーズの品質を底上げしている技術となっており、今後の新製品も楽しみです。まだM2チップの快適さを体験できていない人は、この機会にぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。