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【長期レビュー】元Mac愛用者が感じたThinkPad X1 Carbonの良さ

2024-06-16
【長期レビュー】元Mac愛用者が感じたThinkPad X1 Carbonの良さのサムネイル

CONTENTS

  • ThinkPad X1 Carbon Gen10の基本スペック
  • 高評価レビューを要約してみた
  • 低評価レビューを要約してみた
  • 実際に使ってみた感想

これまで10年以上もMacbookを愛用してきましたが、2023年からThinkPad X1 Carbonを使い始めました。Windowsにお世話になるのも10数年振り。

きっかけは転職先がWindowsベースのソフトウェア開発を行っていたから。

「せっかくWindowsPCを買うんだから、NASAでも使われているカッコイイThinkPad使いたい」という子供っぽい理由で購入しました。(そうはいっても、ThinkPadはそれなりの値段がするので、1年型落ちのgen10ですが。)

※2023年9月現在の最新機種はgen11です。

購入から半年以上が経過したので、改めてThinkPad X1 Carbonの魅力をしっかり言語化してご紹介したいと思います。

ThinkPad X1 Carbon Gen10の基本スペック

価格

¥202,290(2023年9月時点)

OS

Windows11

プロセッサー

第12世代 インテル Core i5-7/Intel Iris Xe Graphics

セキュリティ・チップ(TPM)

あり

メモリ

オンボード: 8GB/16GB/32GB 最大32GB

ストレージ

256GB/512GB/1TB/2TB SSD

光学ドライブ

なし

ディスプレイ

ノングレア(IPS/WQUXGA/有機EL)

インターフェイス

- HDMIx1 - USB3.2 Gen1x2 - USB4 Type-C, Thunderbolt4兼用x2 - マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック

無線LAN

IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax

Bluetooth

v5.2

オーディオ

Dolby Atmos® Speaker System, Dolby Voice, 4mic+4スピーカー

カメラ

プライバシーシャッター付きFHD 1080pほか

バッテリー駆動時間 (JEITA2.0に基づく計測)

最大 約24.9時間

指紋センサー

あり

ポインティング・デバイス

TrackPoint+ThinkPadクリックパッド

サイズ

315.6x15.36x222.5 mm

重量

1.12kg

本体カラー

ブラック

ThinkPadシリーズの特徴として、購入時にプロセッサーからメモリ、ストレージなどをカスタマイズできる点にあります。そのため、上記のスペックはあくまでも参考程度に捉えてください。

また、バッテリー駆動が「最大24.9時間」と記載されていますが、実際にはその半分くらいです。(それでも十分な駆動時間だとは思いますが。)

ThinkPad X1 Carbon Gen11の商品画像

ThinkPad X1 Carbon Gen11

高評価レビューを要約してみた

ThinkPad直販サイトのレビューの中で、高評価をつけているレビューを要約してみると次の通りです。

キーボードとトラックポイント

他のノートPCと比べて打ちやすく、高級感を感じる筐体を評価しているユーザーが多くいます。また、往年のファンにとっては初代から搭載されているトラックポイントの存在が大きいようです。

スリムな筐体で高いパフォーマンス

スタイリッシュなデザインかつ、高いパフォーマンスを発揮する点が評価されています。そのため、長く使えそうとのレビューが多く見られます。

カメラ性能

インカメラの性能向上により、ビデオ会議でも高画質で映してくれる点が評価されています。

PCの基本的な性能、「タイピング」「パフォーマンス」に対する評価が高い印象です。また、テレワークの普及で需要が高まっているカメラの性能向上がユーザーに喜ばれています。

低評価レビューを要約してみた

ThinkPad直販サイトのレビューの中で、低評価をつけているレビューを要約してみると次の通りです。

性能

  • キーボードの一部改善点として、キーの押下時の引っかかりが減少したこと、縦に長くなったディスプレイが文書やコードの編集に役立つことを指摘。
  • 右手のキートップが小さくなり、押しにくくなったことや、熱の問題、キーボードのストロークが浅いことなど、性能や操作性に関する不満も述べています。

バッテリーと性能に関する評価

  • バッテリーの持ちに不満があり、以前のパソコンを使い続けるべきだったかもしれないと考えています。

サポートとスペックの問題

  • 購入時にWeb掲載のスペックが異なり、サポートに連絡し複数回のトラブルがあったことを報告。
  • 商品の不良に関しても問題があり、サポートセンターの窓口がストレスを引き起こしたことが指摘されています。

ハイエンドのプロセッサーを搭載していることもあり、発熱問題やそれに伴う動作不良を指摘するレビューが見られました。また、外国メーカーということでサポートに対する不満があるようです。

実際に使ってみた感想

私自身、ThinkPad X1 Carbonを使い始めて半年以上が経過したので、上述のレビューと照らし合わせて「実際使ってみてどうか?」をご紹介していきたいと思います。

Macbookに劣らないバッテリー性能と特筆すべき筐体の完成度

2023年現在、最もバッテリー性能が高いと感じるMacbook(M2プロセッサ搭載機種)と比べても、それに劣らず長時間駆動する点に驚きました。(動画視聴を除きますが)丸一日、プログラミングでガリガリ使っていてもバッテリー切れを心配する必要がありません。

また、Macbookと同じく新しい機種が出たとしても基本的なデザインは変わらず、その完成された筐体に搭載されている高品質なキーボード、そして耐久性の高さに好印象を抱いています。

そしてインターフェイスが豊富に用意されている点も大きいです。(Macbookのインターフェイスの少なさは、時に不便さを感じますよね。)

表面
表面
裏面
裏面
USキーボード版の配置
USキーボード版の配置
打ちやすいキーボードとトラックポイント
打ちやすいキーボードとトラックポイント

発熱は少し気になる

低評価レビューの通り、高性能が故に発熱に対しては私自身も少し気になるところがあります。特に夏場にビデオ会議をしているとすぐに発熱し始めます。それによる動作不良や故障はないですが、長く使いたいので冷却系の周辺機器で対応策を考えるのが良さそうです。

また、サポートの品質は私自身経験がないので何とも言い難いですが、レビューを見る限り改善してほしいと感じます。少なくとも同じ外国メーカーのAppleでは、手厚いサポートを経験しているので、サポート起因の低評価が少なくなるように期待しています。

シンプル的なロゴデザイン
シンプル的なロゴデザイン

以上、ThinkPad X1 Carbonのご紹介でした。本文には書ききれませんでしたが、ユーザー自身で簡単に部品交換もできるPCです。(公式サイトで分解方法のマニュアルを配布しているくらい。)

世界的に見ても非常にユニークなPCなので、興味を持たれた方はぜひチェックしてみてください。

ThinkPad X1 Carbon Gen11の商品画像

ThinkPad X1 Carbon Gen11