TOP> Shokz OpenFit Airをレビュー!ワークアウトに最適な開放型イヤホン
ワイヤレスイヤホン
2025-03-24Shokz(ショックス)というオーディオメーカーをご存知でしょうか。聞き馴染みのない方が多いかもしれませんが、骨伝導イヤホンというジャンルではリーディングカンパニーであり、日本での販売シェアは8割以上というすごい実績をだしています。
今回は、そんな独自路線を突き進むShokzのワイヤレスイヤホンであるOpenFit Airの紹介です。性能面は勿論、着け心地や実際に使ってみての感想も余すことなく紹介していきます。
価格(2024年11月時点) | ¥19,880 |
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カラーバリエーション | ブラック / ホワイト / ピンク |
サイズ | 66 × 69.1 × 28.7mm |
重さ | 65.1g |
ノイズキャンセリング | あり |
対応コーデック | AAC / SBC |
再生可能時間 | 6時間 / 28時間(単体 / ケース込み) |
充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
元々はShokz OpenFitというモデルがでていますが、内蔵スピーカーやイヤーフックの仕様を一部変更し、より手に取りやすい価格帯で完成したのが「Shokz OpenFit Air」です。
カラーバリエーションもShokz OpenFitではブラックとベージュの二色から、ブラック、ホワイト、ピンクの三色にすることで、より多くの方が手に取りやすい仕様となっています。
シリコン部分のイヤーフックは中に形状記憶特性を持つニッケルチタン合金が入っているため、何度使っても型崩れしません。シリコンの接触面積も広いためしっかりと固定され、長時間つけても疲れない仕様です。
また、イヤホンのスピーカー部分は重心を耳の接触側に置き、25.5度内側に角度をつけることで、耳輪(耳の外角部分)と耳珠(顔側にある出っ張り部分)の間に収まる仕様になっているため、変な違和感もなく快適に装着することが可能になっています。
企業のミッション、ビジョンにもするほど、オープンイヤーの世界観を大切にしており、全プロダクトがオープンイヤー型なのがShokzの特徴の一つでもあります。この状態でもしっかりとしたサウンドを届けるため、様々な技術や特許を持っております。
特に、DirectPitchテクノロジーという技術が光っており、これは音源、耳との距離、角度を最適化するために逆向きの音波を利用し、耳に向かって相対的に音圧が大きくなるのと同時に、外耳道以外の方向への音圧が小さくなります。これにより、イヤホンが耳に入らなくても音がクリアに聞こえ、音漏れが少なくプライバシーを確保できるようになっています。
その他、搭載されているドライバーや低音強化機能等、オープンイヤー型でも妥協一切なしの音作りを心がけています。
イヤホンと接続した状態で専用アプリを開くと、バッテリー残量とイコライザー設定ができるトップページが表示されます。ボーカルや低音を強調したい方は1タップで即座に調整ができますし、EQの知識があり、音へのこだわりがある方はここでしっかりと調整が可能です。
また、ボタンのカスタマイズも可能であり、タップや長押しで反応する機能がデフォルトで4タイプずつ入っています。
今回ももちろん購入し、実際に使ってみました。ケースはマットな素材でうっすらとブランド名が印字されていてかっこいいです。付属品にはType-Aの充電ケーブルと持ち運び用の袋も付いていました。
横から見ると写真のような感じです。個人的に、充電ポートにはカバーみたいなのがかかっているのが好みなのですが、許容範囲です。
AirPodsとのサイズ比較です。本体も普通より大きいので、ケースの大型化は仕方がないですが、持ち運びに支障はなさそうです。
蓋を開けるとケースいっぱいにイヤホンが入っています。マットなシリコンの表面とメタリックなシルバーライト・リングの組み合わせがめちゃくちゃかっこいいです。
取り出して裏返すと全てシリコン素材であり、少し見えにくいですが本体が曲線になっているのが見えると思います。これが耳とのフィット感を高めるポイントになっている部分です。
実際に装着した写真も公開しますが、見ての通り耳穴を塞がない設計です。かなり不思議な状態ですが、これでしっかりと音は聞こえますし、漏れている音もそこまで大きくないので、バスや電車といった公共交通機関でも普通に使えます。
メガネをつけるとこのような感じになります。実際にこの状態で1時間ほどジョギングを行ったのですが、メガネはおちたりズレたりすることはありませんでした。どうやら、もとから眼鏡をかけている状態で装着できるデザインが採用されているようです。
全プロダクトにノイズキャンセリング機能は搭載されていませんし、カナル型のイヤホンも展開がないため、音楽に集中して没入していくという体験は不可能です。このブランドのコンセプト自体がオープンイヤー・テクノロジーを通じて、人々のリスニング体験を向上させる方法を常に追求していくことなので、ある意味で好みがはっきりと分かれると言えます。
ノイズキャンセリングや没入体験のワイヤレスイヤホンの代表格としてAnkerのSoundcoreシリーズがあります。そっちの方が良い、または、気になる方は比較記事を書いていますので、是非チェックしてみてください。
【目的別Ankerワイヤレスイヤホン比較】迷ったときはこれを買おう!
以上のような特徴を持った「Shokz OpenFit Air」ですが、個人的にはこんな人におすすめと言えます。
形も独特なので、友人や同僚がみたら間違いなく会話のネタになるアイテムです。私はこれに出会うまで、耳穴に入れないイヤホンが世の中にあるなんて全く知りませんでした。
今回は「Shokz OpenFit Air」を紹介してみました。ノイズキャンセリング機能を搭載し、小ささと音質を追求しているイヤホン業界の中では真逆をいっていますが、カナル型イヤホンが苦手な人や、周りの音が完全遮断されることが怖い人であっても、最高の音質で音楽を楽しみたい人はたくさんいると思いますので、候補にいれてみてはいかがでしょうか。