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イヤーカフ型イヤホンおすすめ8選!価格や形状、性能等を徹底比較

ワイヤレスイヤホン2025-09-21 に更新

今回はオープンイヤー型イヤホンの中でも特に革新的な「イヤーカフ型」イヤホンに焦点を当て、本体構造やメリットとデメリット、主要モデルの詳細な比較を紹介します。 製品紹介たけに留まらず、各製品が持つ特徴や、実際のユーザー体験に対する影響を深く掘り下げ、ニーズに合う最適な一台を選べるようにするための記事にしています。

イヤーカフ型イヤホンの構造とニーズ

耳の軟骨に直接挟み込んで固定するという独自の装着方式を持つのがイヤーカフ型イヤホンの大きな特徴です。この構造は耳の穴を密閉するカナル型イヤホンや、頭部を締め付ける骨伝導型とは異なり、耳への圧迫感の最小化と耳のフィット感の安定化を同時に実現することに一役買っています。

近年では安全性、快適性、周囲とのつながりを重視する新しいリスニングスタイルが台頭し、オープンイヤー型イヤホンの需要が高まっています。その一種であるイヤーカフ型イヤホンの需要も高まっており、骨伝導技術で業界を牽引してきたShokzをはじめ、多くのメーカーが参入しはじめています。

イヤーカフ型イヤホンのメリットとデメリット

イヤーカフ型イヤホンは、その独自の構造から従来のイヤホンにはない数多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在してます。

メリット

圧倒的な安定性

イヤーカフ型イヤホンは耳の軟骨にしっかりと挟み込むため、ジョギングや激しい動きを伴うアクティビティでも「落ちにくい」という高い安定性を実現しています。カナル型イヤホンが振動で外れかけたり、意図せずセンサーに触れて再生が止まったりする不満点を、イヤーカフ型は物理的に解消しています。

衛生的な快適性

耳の穴を塞がない構造は、長時間使用しても汗で耳の中が「蒸れる」ことがなく、かゆみや不快感を軽減することが可能です。

また、カナル型イヤホンで問題となる耳垢の付着の心配もありません 。これは、ユーザーが従来のイヤホンで感じていた構造的な問題を解決できるものでもあります。

安全性と利便性の両立

周囲の音を遮断しないため、屋外での利用時でも車の接近や呼びかけに気づきやすく、安全性が確保されます。

また、仕事中や家事をしながらでも、イヤホンを外すことなく会話に応じることができ、「ながら聴き」の真価を発揮することもできます。

デメリット

音質のトレードオフ

耳からわずかに離れた位置で音を鳴らすため、音が遠く感じられたり、周囲が騒がしい環境では音楽がほとんど聞こえなくなることがあります 。

また、密閉構造ではないため音が拡散しやすく、「音漏れしやすい」という弱点を持ちます。この構造的な特性により、特に低音域の再現性が低下する傾向があり、迫力ある重低音を好むユーザーには物足りなさを感じさせることがあります。

技術的な課題への取り組み

イヤーカフ型イヤホン最大の強みである「外音取り込み」が、そのまま「騒音下での聴き取りにくさ」という弱点に繋がっています。

しかし、メーカー各社はこの課題を克服するために独自の技術を投入しています。例えば、Anker Soundcore AeroClip 8やBose Ultra Open Earbuds 10は、独自の音響技術で低音を強化し、オープンイヤー型の音質的な限界に挑戦しています。

イヤーカフ型イヤホンの選定基準

選ぶポイントを押さえておけば、用途にぴったりの製品を見つけられます。以下の5つの基準を参考にしてみてください。

1. 装着感とフィット感

イヤーカフ型イヤホンは、カナル型イヤホンのようにイヤーピースでフィット感を調整することができません。そのため、製品の形状と個人の耳の形との相性が、購入後の満足度を大きく左右します。フィット感が悪いと、長時間使用時の耳の痛みや不快感が増すだけでなく、イヤホンがずれやすくなり、本来の音質性能が発揮できず、音漏れも増加する可能性があります。

店舗での試着やオンラインでのレビュー確認を駆使し、自分に一番フィットするプロダクトを探すのが一番です。

2.音質

オープンイヤー型の音質は、耳を密閉しない構造上、音の広がりや抜け感に優れる反面、低音の迫力は控えめになる傾向があります 。

しかし、近年ではこの弱点を克服するための技術が進化しています。Shokzの「OpenDots ONE」は独自のBassphere™テクノロジーにより、力強い低音を実現しています。

また、Anker Soundcore AeroClipは、ハイレゾ対応のLDACコーデックに対応しており、このジャンルでも高解像度なサウンドを楽しむことができます。

3. 機能性と利便性

製品選びでは、音質や装着感だけでなく、利便性を高める機能も重要な選定基準となります。

マルチポイント接続

PCとスマートフォンの両方に接続し、シームレスに切り替えができる機能です。特にビジネスやリモートワークでの利用に役立ちます。HUAWEI FreeClip 14やShokz OpenDots ONEなど、多くのモデルがこの機能に対応しています。

防水・防塵性能

スポーツや屋外での利用を想定する場合、IPX4やIPX5といった防水・防塵規格の確認が不可欠です 。Victor HA-NP1T 18やAnker Soundcore AeroClip 9はIPX4、SoundPEATS CCはIPX5の防水性能を備えています。

バッテリー性能

「ながら聴き」で長時間使用することが多いため、イヤホン単体での連続再生時間と、充電ケースを含めた総再生時間の両方を確認することが重要です。

4. 音漏れ対策とマナー

耳を塞がない構造上、イヤーカフ型イヤホンは音が外部に漏れやすいという特性があります。公共の場所で利用する際は、周囲への配慮が不可欠です。

5.バッテリー性能

イヤーカフ型イヤホンに限りませんが、ガジェット選び共通の重要指標としてバッテリーの持続時間は意識すべき項目です。メーカーによりますが、近年では長時間稼働するイヤホンが主流だと感じております。これはスマホによる動画、映画鑑賞の時間が長くなっているのが影響していると考えています。

イヤーカフ型イヤホンのおすすめシリーズ早見表

製品名

価格帯 (税込)

重量

連続再生時間(イヤホン / ケース

コーデック

防水性能

Shokz OpenDots ONE

¥27,880

6.5g

10時間 / 40時間

メーカー未公表

IP54

HUAWEI FreeClip

¥23,800

5.6g

8時間 / 36時間

SBC, AAC, L2H

IP54

Victor HA-NP1T

¥19,800 or ¥22,000

※色の違いです。

4.9g

8時間 / 24時間

SBC, AAC

IPX4

Anker Soundcore AeroClip

¥17,990

5.9g

8時間 / 32時間

SBC, AAC, LDAC

IPX

Anker Soundcore C40i

¥12,990

5.8g

7時間 / 21時間

SBC, AAC

IPX4

Bose Ultra Open Earbuds

¥39,600

6.5g

7時間 / 19.5時間

SBC, AAC, aptX Adaptive

IPX4

SoundPEATS CC

¥7,580

5g

6時間 / 24時間

AAC, SBC

IPX5

EarFun Clip

¥7,990

5.7g

10時間 / 40時間

LDAC、SBC、AAC

IP55

1.Shokz OpenDots ONE

Shokz OpenDots ONE本体画像
Shokz OpenDots ONEサイズイメージ

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥27,880

カラーバリエーション

ブラック / グレー

サイズ(充電ケース)

63.7mm × 49.5mm × 27.1mm

重さ

イヤホン:約6.5g、ケース:約39g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

あり

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 左右自動判別機能を搭載しており、どちらの耳にも自由に装着可能
  • 充電ケースも左右どちらにも収納できる設計
  • Dolby Audio対応により、臨場感あふれる立体音響を再現

惜しいポイント

  • 本体に物理ボタンがなく、「つまむ」操作でしか本体制御ができない
  • 「つまむ」操作でできることが少ない

詳しい商品レビューはこちらからどうぞ

2.HUAWEI FreeClip

HUAWEI FreeClipイメージ画像
Amazon公式ページより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥23,800

カラーバリエーション

ブラック / パープル / ベージュ / ローズゴールド

サイズ(充電ケース)

59.7mm × 51.9mm × 27.3mm

重さ

イヤホン:約5.6g、ケース:約45.5g

最速充電時間

10分間の充電で最長3時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

あり

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 頷いたり首を左右に振ることで着信の応答や拒否対応が可能
  • イヤホン落下検出機能があり、片方が落ちるともう一方からアラートで知らせてくれる
  • 左右自動判別機能を搭載しており、どちらの耳にも自由に装着可能

惜しいポイント

  • 本体制御での音量調整がわかりにくく、反応も鈍い
  • 音数が多いとしゃりしゃり感が増し、人によっては音が潰れて聞こえる感じがする
  • イコライザーはプリセット選択のみで、細かな自由調節やパーソナライズ機能などがない

3.JVCケンウッド Victor nearphones HA-NP1T

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥19,800、又は¥22,000

※色の違いです。

カラーバリエーション

ティールブルー / コールブラック / アイスグレー / マルーン / オフホワイト / エターナルブルー / ソルティオリーブ / サンドピーチ

サイズ(充電ケース)

64mm × 40mm × 27mm

重さ

イヤホン:約4.9g、ケース:約30g

最速充電時間

10分間の充電で最長1時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 8色展開でファッション性が高く、アクセサリーのように身につけられる
  • 3つのサウンドモードを搭載し、好みやシチュエーションに合わせて切り替えが可能
  • 非常に軽量でコンパクトであるため、ポケットに入れてもかさばらない

惜しいポイント

  • 連続稼働時間が16時間とかなり短め
  • 専用アプリにEQ機能が未搭載なため、音楽好きにはちょっと物足りない

詳しい商品レビューはこちらからどうぞ

4.Anker Soundcore AeroClip

Anker Soundcore AeroClipイメージ画像
楽天市場公式ページより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥17,990

カラーバリエーション

ミッドナイトブラック / ホワイト & ゴールド / ピンク & ブラウン

サイズ(充電ケース)

30mm × 63mm × 43mm

重さ

イヤホン:約5.9g、ケース:約51.6g

最速充電時間

10分間の充電で最長3時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 付属のイヤーカフキャップで装着感の調整が可能
  • 12mmのダイナミックドライバーにより、オープンイヤーながら迫力のある重低音を実現
  • 4つのマイクとAIノイズ低減により周囲のノイズを効率的に除去

惜しいポイント

  • タッチ操作メニューに長押しがないため、機能の割り当てに制限あり
  • 自動装着検出がないため、イヤホンを外しても音が出続けてしまう
  • 3Dオーディオなどの拡張機能は非搭載のため、音質のカスタマイズに制限あり

5.Anker Soundcore C40i

Anker Soundcore C40iイメージ画像
Anker公式サイトより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥12,990

カラーバリエーション

メタリックグレー / ローズゴールド / クリアブラック

サイズ(充電ケース)

29mm × 24mm × 18mm

重さ

イヤホン:約5.8g、ケース:約51.6g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 音をまっすぐ飛ばす指向性サウンドにより、音漏れを軽減
  • 前作のSoundcore C30iよりも重低音にこだわった音質を実現
  • 3Dオーディオが搭載されており、ゲームや映画の音声に臨場感を持たせることが可能

惜しいポイント

  • マルチポイント接続が非搭載のため、複数デバイスの切り替え接続ができない
  • 通話時に自分の声をノイズと判断され、相手に声が小さく聞こえてしまう場合あり

6.Bose Ultra Open Earbuds

Bose Ultra Open Earbud①
Bose公式サイトより抜粋
Bose Ultra Open Earbuds②
Bose公式サイトより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥39,600

カラーバリエーション

ブラック / ホワイトスモーク / サンドストーン / ムーンストーンブルー / ルナブルー / ディーププラム / サンセット イリデッセンス

サイズ(充電ケース)

42mm × 65mm × 26mm

重さ

イヤホン:約6.5g、ケース:約56.5g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 独自の空間オーディオ技術「イマーシブオーディオ」により、迫力ある低音と音の広がりを実現
  • Bose製スピーカーとペアリングすることで、好みの音量でテレビ鑑賞が可能
  • 専用アプリでEQ設定やリスニングモード選択、Bose製品のペアリング等を一元管理可能

惜しいポイント

  • ゴツゴツとした見た目で結構目立つ
  • ケース充電しても連続稼働時間が20時間未満と短め

7.SOUNDPEATS CC

SOUNDPEATS①
SOUNDPEATS公式サイトより抜粋

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥7,580

カラーバリエーション

ブラック / ホワイト / ベージュ / パープル

サイズ(充電ケース)

31mm × 14mm × 29mm

重さ

イヤホン:約5g、ケース:約47.3g

最速充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • 専用アプリに多数のサウンドモードが搭載され、音質のカスタマイズ性が高い
  • 左右自動判別機能を搭載しており、どちらの耳にも自由に装着可能
  • 丸みを帯びた曲線デザインであり、様々なシーンにおいても違和感なく使用可能

惜しいポイント

  • タッチセンサーが耳の内側 / 前側にあるため、誤操作がかなり発生しやすい
  • 丸みを帯びている形状の都合上、運動時に他のイヤーカフ型イヤホンよりもズレやすい

8.EarFun Clip

基本スペック

価格(2025年9月時点)

¥7,990

カラーバリエーション

シルバーグレー / ホワイト

サイズ(充電ケース)

66mm × 48.3mm × 28 mm

重さ

イヤホン:約5.7g、ケース:約49.2g

最速充電時間

10分間の充電で最長2.5時間再生可能

ノイズキャンセリング

なし

ワイヤレス充電

なし

専用アプリ

あり

良いポイント

  • プリセットのイコライザーは22種類のため、あらゆるシーンで最適化が可能
  • 物理ボタン搭載でタッチ操作による誤操作の減少を実現
  • 1万円以下でLDACコーデック搭載。ハイレゾ音源も原音で緻密に再生可能

惜しいポイント

  • 本体は左右が決まっているため、ケースへの出し戻し時は注意する必要あり
  • iPhoneはLDAC非対応のため、iPhoneユーザーはフルパワーを出せない

詳しい商品レビューはこちらからどうぞ


今回はイヤーカフ型イヤホンのおすすめプロダクトを比較紹介していきました。比較的新しい型ではありますが、ファッション性の高さにも注目されていることから人気が上がり続けているため、今後もメーカー各社が新製品を世の中に出てくる可能性があります。興味のある方は是非一度、手にとってみてください。

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この記事の執筆者

みやちん

31歳ソフトウェアエンジニア。今は都内のIT系の企業で勤務。仕事がら自動化することが好きなので、スマートホーム系のガジェットを愛用してたりします。ブログの内容で質問などあったらXでDMいただけると回答できます!