JVCケンウッドのブランド「Victor」から発売された、可愛らしくファッショナブルなオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン「nearphones HA-NP1T」を実際に購入し、2週間使ってみました。
超軽量で耳に負担が少なく、アクセサリー感覚で楽しめるデザインが魅力。見た目や快適さを重視する方におすすめです。
多くのワイヤレスイヤホンが性能を重視し、カラーバリエーションはブラックとホワイトの二色がスタンダードですが、Victor nearphones HA-NP1Tは驚異の8色展開で非常にファッショナブルな仕様です。好きな色を身につけると愛着も湧きやすいですよね
また、イヤホンの重さが4.9gと非常に軽いため、ずっとつけていても耳が疲れることはありません。イヤリングをつけるような感覚で、いつものファッションスタイルにアクセントを加えるような使い方で、音を身にまといたい方は是非チェックしてほしいアイテムです。
製品名 | Victor nearphones HA-NP1T | HUAWEI FreeClip |
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価格(2024年9月時点) | ¥19,800、又は¥22,000 ※色の違いです。 | ¥23,800 |
カラーバリエーション | ティールブルー / コールブラック / アイスグレー / マルーン / オフホワイト / エターナルブルー / ソルティオリーブ / サンドピーチ | ブラック / パープル / ベージュ / ローズゴールド |
サイズ | 64mm × 40mm × 27mm | 59.7mm × 51.9mm × 27.3mm |
重さ | イヤホン:約4.9g、ケース:約30g | イヤホン:約5.6g、ケース:約45.5g |
ノイズキャンセリング | なし | なし |
対応コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC、L2HC |
再生可能時間 | 8時間 / 16時間(単体 / ケース込み) | 8時間 / 36時間(単体 / ケース込み) |
ドライバー | ダイナミックドライバー | デュアルマグネットダイナミックドライバー |
充電時間 | 10分間の充電で最長1時間再生可能 | 10分間の充電で最長3時間再生可能 |
ワイヤレス充電 | × | ⚪︎ |
今回はデザイン性と装着性の観点でよく比較されるHUAWEI FreeClipと並べてみました。
デザイン性の部分ではVictor nearphones HA-NP1Tより少ないものの、HUAWEI FreeClipも四色展開しているため、ファッションも意識した作りとなっています。
一方で、装着性の部分では、Victor nearphones HA-NP1Tのフレキシブルアジャスト機構と同様に、HUAWEI FreeClipもC-bridge Designという独自機構を備えています。これは1万人以上の人間の耳のデータを基と人間工学に基づいた設計であり、繋ぎ目部分に形状記憶合金を使用することでどんな耳にもフィットし、安定性を高めるというものです。
ファッション性だけでなく、装着性やイヤホンの性能そのものにもこだわりたいという欲張りな方はこちらの購入も検討してみてください。
結論でも紹介した通り、8色というカラーバリエーションは他の製品と比較しても非常に稀であり、デザインや色を購入時に優先する人にとって、お気に入りを見つけやすいアイテムです。
また、本体のメタリックパーツも色合いによって微妙にニュアンスが異なるため、細部へのこだわりを含め、ファッション性を重視しているのがよくわかります。
加えて、Victorブランドの象徴である「ニッパー犬」のロゴがデザインのアクセントとなっている点も可愛らしさを引き立てています。
本体重量は4.9gと非常に軽量な設計です。オープンイヤー型のワイヤレスイヤホンは平均すると7g代、軽いものでも5g後半が一般的ですので、5g未満というのは超軽量と言っても過言ではありません。耳への負担が非常に少ないため、長時間の使用も問題ありません。
もうひとつ、Victor nearphones HA-NP1Tの装着にはフレキシブルアジャスト機構というものが採用されています。これはスピーカー搭載部分が上下に稼働することで耳穴に挟み込む仕様で、耳へのフィット力がますようになっています。一般的なイヤーカフ型イヤホンは繋ぎ目部分に形状記憶素材を使用し、そこを稼働することで挟み込むか、全く稼働しない本体に無理やり耳を入れるかのどちらかであるため、この部分においてもファッション的なギミックを感じます。
スマートフォンとPCなど、2台の機器に同時接続できるマルチポイント接続に対応しており、オンライン会議や在宅ワークにおいてもスムーズなデバイス切り替えが可能です。
また、動画視聴やゲーム時に音声の遅延を抑制する低遅延モードや、片耳のみの使用もできるため、様々なシーンで利用することができます。
加えて、オンライン会議やハンズフリー通話に対応したマイクも内蔵されており、マイクミュートボタンによる簡単操作も可能となっているため、ファッション重視としながらも、必要な機能は全て揃っている汎用性の高いイヤホンと言えます。
実際に手に取って使ってみました。写真のようなサイズ感であり、耳に装着すると繋ぎ目部分のゴールドが印象的です。アクセサリー感があって悪目立ちしないデザインと言えます。
せっかくなのでShokz Opendots ONEとEarFun Clipと並べてみましたが、両者と比べると色使いや形状がとても可愛らしいのがよくわかりますね。
ケースの上部にはVictorブランドの象徴である「ニッパー犬」のロゴが印字されてます。これは本体のスピーカー部分にも印字されており、アクセントとして良い雰囲気を出してくれています。
本体重量4.9gは伊達ではなく、非常に軽くて耳への負担は全く感じません。軽いと強風で飛ばされる不安が出ますが、フレキシブルアジャスト機構により安定感も抜群です。実は写真では限界まで幅を広げています。大きく開く機構ではないため、暴風レベルの風でも外れない強度がありそうです。
Victor nearphones HA-NP1Tは物理ボタン操作のみの仕様であるため、誤操作や誤作動の要因が少ないのも特徴です。タッチ操作もスマートな感じが出るので嫌いではないですが、誤操作が多くなるため個人的には物理ボタン派です。
その物理ボタンでの操作ですが、操作の幅と機能が非常に多く、アプリで全て調整できるのが良いポイントです。写真の真ん中の黒い部分がボタンの操作回数で、棒線は長押しを意味しています。それぞれタップすると機能の入れ替えもできるため、いちいちスマホを開かなくてもある程度のことができてしまう優れものです。
ケースは艶がなくてサラサラとした手触りです。中を開けると繋ぎ目部分のゴールドがアクセントとなり、イヤリングケースからイヤリングを出すような感覚になります。この部分にもファッション性を感じますね。
充電ポートは本体の底面ではなく背面に設置されています。開けて飾りながら充電することはないですが、見栄えを重視するならアリかもしれません。
余談ですが、箱から取り出す際にはイヤホンケースに本体が入っておらず、写真のように本体が先に出てきます。こっちの方がイヤリングの仕様に近いかもしれません。
JVCケンウッドなので、基本の音質は問題ないですし、こだわりがない人にはこれで十分な使用です。
一方で、全体的に低音の表現が苦手な印象を受けました。高級オープンイヤー型イヤホンであるShokz Opendots ONEのDolby Atomosのようなオーディオ機能はないですし、写真の通り、アプリでのイコライザー調整も最低限のプリセットのみで個別カスタマイズは不可です。イヤホンにおけるファッション性と機能性はトレードオフの関係なのかもしれません。
カラーバリエーションやイヤホンのデザインといった、「見た目重視」で選びたい方にはうってつけです。色使いも柔らかいものが多く、どこか女性的な印象が持てる雰囲気があります。ブランドメッセージでもある「音アクセ」という言葉がぴったりなイヤホンです。
タッチ操作よりも物理ボタンでの操作が好きな方にもおすすめです。感想の項目で紹介した通り、物理ボタンでの操作幅も多彩なため、しっかりとセッティングすれば音楽再生と電話応対でスマホを出す回数を激減させることが可能です。
アプリでのイコライザー調整がかなり少な目ですが、これは言い換えると、非常にシンプルな作りであるため、イヤホン初心者からすると迷わず設定できる状態であるとも言えます。JVCケンウッドであるため、基本的には良い音を届けてくれてはいるので、ここにこだわりがない方にはとっつきやすいアイテムであると言えます。
今回はJVCケンウッドが出している「Victor nearphones HA-NP1T」をレビューしました。デザイン性と機能性がトレードオフの関係にあることがよくわかるアイテムであり、「デザイン」や「色」を重視する人にとっては間違いなく好感が持てると言えます。
ファッションとしてのワイヤレスイヤホンを探している方は是非一度、手に取ってみてください。
特徴・メリットの項目で紹介した「フレキシブルアジャスト機構」により、耳の形に自然にフィットするように設計されています。圧迫感が少なく、メガネやピアス、マスクなどを着用したままでも違和感なく使用できます。ただし、初めて使用する際は多少の違和感を覚える場合もありますが、数日で慣れることがほとんどです。
耳を塞がないイヤーカフ型という設計上、音量によっては音漏れが発生する可能性はあります。特に電車内や図書館のような物静かな環境では音が周囲に聞こえやすくなるため、公共の場での使用の際は音量に注意が必要です。
この部分に関してはオープンイヤー型イヤホンの一種である骨伝導イヤホンの下記記事で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。
IPX4相当の防水性能を備えています。これは、汗や雨のしぶき程度には耐えられる性能です。スポーツ中の汗や急な雨でも安心して使えますが、完全防水ではないため、水に浸す行為や強い水流がかかる場面での使用は避けるようにしましょう。