TOP> 【Shokz OpenFit 2レビュー】音楽好きも唸らせる開放型イヤホン
ワイヤレスイヤホン
2025-03-25骨伝導イヤホンのパイオニアとして破竹の勢いでマーケットのシェアを拡大しているShokzですが、OpenFitシリーズという開放型の完全ワイヤレスイヤホンも人間工学に基づいた確かなフィット感と良質な音質で人気を博している製品です。
今回は、そのOpenFitシリーズの最新モデルである「Shokz OpenFit 2」の紹介です。これまでのOpenFitシリーズとの違いやパワーアップした点はどんなところなのかを徹底的に調べていきます。
今回は既存モデルであるShokz OpenFitとShokz OpenFit Airと比較しながら基本スペックを見ていきます。
Shokz OpenFit 2 | Shokz OpenFit | Shokz OpenFit Air | |
---|---|---|---|
価格(2025年3月時点) | ¥25,880 | ¥24,880 | ¥19,880 |
カラーバリエーション | ブラック / ベージュ | ブラック / ベージュ | ブラック / ホワイト / ピンク |
サイズ | 67.5 × 67.5 × 27.8mm | 65.6 × 65.8 × 27mm | 66 × 69.1 × 28.7mm |
重さ | イヤホン:約9.4g ケース:約51g | イヤホン:約8.3g ケース:約57g | イヤホン:約8.7g ケース:約56.4g |
ノイズキャンセリング | あり | あり | あり |
ドライバーユニット | 2つのドライバー DualBoostテクノロジー | 1つのドライバー | 1つのドライバー |
オープンイヤー | DirectPitch™ 2.0 | DirectPitch™ | DirectPitch™ |
低音アルゴリズム | OpenBass™ 2.0 | OpenBass™ | OpenBass™ Air |
コンフォート&フィット | Shokz Ultra-Soft Silicone 2.0 | Shokz Ultra-Soft Silicone | Shokz Air-Earhook |
再生可能時間 | 11時間 / 48時間(単体 / ケース込み) | 7時間 / 28時間(単体 / ケース込み) | 6時間 / 28時間(単体 / ケース込み) |
充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 | 5分間の充電で最長1時間再生可能 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ワイヤレス充電 | なし | なし | なし |
専用アプリ | あり | あり | あり |
一目でわかるのは再生可能時間の改良です。既存製品は単体で6〜7時間、充電ケースでは28時間分の充電が可能でしたが、OpenFit 2では単体で11時間、ケースで48時間と2倍弱の容量になっています。一度の充電でここまで長持ちするならば、仕事やスポーツの前日にフル充電すれば、バッテリー切れの心配はまずないでしょう。
イヤホン本体には業界では初となるDual Boostテクノロジーという2つの独立したスピーカーが搭載されています。それぞれが高音と低音の周波ユニットとして機能しており、低音域は迫力ある重低音サウンドに、高音域は鮮やかできらめく高音サウンドを実現しています。
さらに、今回も専用アプリのイコライザーで5つのプリセットが用意されているため、自分好みのサウンドを見つけることが可能です。以前のモデルではイコライザーの切り替え時に音が一時遮断される仕様だったのですが、今回は即座に切り替わるため、音の違いもわかりやすいです。
これまでのモデルは本体表面のタッチ操作のみでしたが、Shokz OpenFit 2では物理ボタンとタッチ操作のセットになりました。ボタンひとつで再生、停止、音量調整、曲のスキップ、通話応答等が瞬時に行えます。
タッチ操作が不要な場合はアプリの設定でオフにもできるため、使いやすい方法で操作することが可能です。タッチ操作はうまく機能しない時や予期せぬ挙動が起こったりするため、ボタンは本当にありがたいです。
ということで今回も実際に手に入れて使ってみました。外箱は紙からケースタイプに変わっています。手触り感が良くて個人的には好きです。
開けるとこのような感じです。とてもコンパクトですね。本体の他、充電ケーブルと保証書、説明書が入っています。
本体を開くとこのような感じです。マットな質感に程よいメタリック感があり、とてもプレミアムな感じがしますね。OpenFitシリーズのハイエンドモデルに相応しい姿です。
今回は比較のためにShokz OpenFit Airも一緒に並べます。イヤーフック部分に中抜きがあるのがOpenFit Airなので、そこをみて区別してください。
本体を横に並べた感じです。イヤーフックの形以外は同じなのですが、OpenFit 2の方がより黒色が濃く、マットな質感です。
両側面の画像です。OpenFit 2の方がスピーカー部分が大きく設計されています。また、内側面には物理ボタンがあり、複数の操作を可能としています。このサイズのイヤホンに物理ボタンが付いているのは珍しいのですが、あると本当に便利です。
良くも悪くもOpenFit Airのタッチ操作は感度が良すぎるので、メガネをつけて走る際にメガネのズレを直そうとイヤホンに触ると意図しない音量アップや曲変更があり、ちょっとストレスでした。物理ボタンであれば絶対に発生しないので、素晴らしいアップデートです。
内側の画像です。OpenFit 2ではここにもう一つのスピーカーがセットされているため、Open Fit Airと形状が大きく異なります。イコライザーでの調整と組み合わせると、毎日の音楽が最高の体験になります。
つけた感じです。正直、付け心地はOpenfit Airとそこまで変わらないのですが、OpenFit Airのイヤーフックのクッションは中抜きされていてどうしても安っぽく見えるため、OpenFit 2の方が見栄え的には良いです。
おそらくOpenFit 2の唯一のデメリットは価格かなと思います。昨今のワイヤレスイヤホンは5,000〜10,000円の価格帯で必要十分な機能を備えたものがいっぱいありますし、10,000〜20,000円の価格帯で音質や各用途に特化した高性能イヤホンが手に入ります。25,580円はもはや趣味の世界なので、玄人向けの製品であるという印象はあります。
とはいえ、これまで紹介した通り、今作よりデュアルドライバーになったことで低音の質感が大幅にUPし、高音域も明瞭感が増して綺麗に鳴るようになっているので、音は相当良くなっています。物理ボタンもついたことで誤操作が減り、シンプルに使いやすくなっているので、値段に見合った改良は施されているともいえます。
それでも気になる方は、今回の比較で登場したShokz Open Airも一緒に検討してみてください。詳細は以下の記事で紹介しています。
Shokz OpenFit Airをレビュー!ワークアウトに最適な開放型イヤホン
以上のような特徴を持った「Shokz OpenFit 2」ですが、個人的にはこんな人におすすめと言えます。
もちろん、Shokzの本命製品は骨伝導イヤホンなので、そちらもおすすめです。気になる方は以下の比較記事を参考にしてみてください。
Shokz(ショックス)の骨伝導イヤホンを比較!目的別のおすすめモデルを紹介
今回は「Shokz OpenFit 2」を紹介してみました。正直、実際に音楽を聴いてみるとノイズキャンセリング搭載のカナル型イヤホンと遜色ないクオリティーであったため、ここまで音質が良くて尚且つ安全性も担保されているイヤホンはこれ以外に存在しないと思います。
興味のある方はぜひ一度、手に取ってみてください。