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Shokzはどこの国の会社?意外なルーツとブランド戦略を解説

CONTENTS

  • 中国で設立され、アメリカでも創業している謎企業?
  • 中国企業がアメリカでブランド発信している製品
  • 5,500以上の特許取得で無双状態
  • 3つのラインナップでプロダクトを展開中
  • スポーツ用:Shokz OpenRun
  • 完全ワイヤレス:Shokz OpenFit Air
  • ビジネス用:Shokz OpenComm 2

骨伝導イヤホンのパイオニアとして確かな地位を築き上げているShokz。最近では街で身につけている人を見かけることが多くなり、日本人にも浸透してきているのが感じられます。

公式サイトを見ると世界中で4,700以上の特許を出願しており、独自の技術をたくさん持っていそうな雰囲気を感じますが、一体どこの国のメーカーなのでしょうか。

今回は、Shokzがどこの国のどんな会社なのかを紹介していきます。アメリカの企業のような印象を受けますが、実際のところはどうなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

中国で設立され、アメリカでも創業している謎企業?

社名

韶音科技有限公司

企業HP

https://app.mokahr.com/apply/aftershokzhr/40779#/

所在地

3200 Gracie Kiltz Lane Fourth Floor Austin、Texas、78758、US

CEO

陳 遷

創業年

2004年(中国 / 深圳) / 2011年(アメリカ / ニューヨーク)

資本金

非公開

事業内容

骨伝導イヤホンの企画、開発、製造、販売

従業員数

非公開

ノイズキャンセリングを搭載し、没入感を演出するイヤホンが一般的な現代において、耳を塞がない世界観を作り、骨伝導という形で新しい音楽体験を提供しているユニークな会社です。

世界60以上の国と地域で販売し、独自の技術を多数保有しておりますが、基本情報をまとめるとアメリカで創業しているのに中国でも設立されているかなり不思議な会社です。

この状況だけで判断するとかなり怪しいブランドとも思えてしまいます。ただ、会社のHPとWikipediaを駆使して調べると、全容が見えてきました。

中国企業がアメリカでブランド発信している製品

2004年に中国の深圳で設立され、最初は音響機器の開発や生産を行っている企業でした。ちなみに深圳にはテンセントやHUAWEIも本社があり、中国版シリコンバレーとよばれるようなエリアです。

2007年頃から骨伝導技術の開発に着手し、骨伝導イヤホンが完成。2011年にアメリカのニューヨークに「AfterShokz」として創業後、2019年にオースティンに移転し、現在に至るということです。つまり、Shokzはアメリカに本社を置きながら、中国の深圳に主要な研究開発拠点を持つグローバルブランドとして運営されているということになります。

恐らくですが、グローバル展開する上で製品の印象が良くない中国のイメージを払拭するための施策である可能性が高いです。同様の手法は、アメリカ発信のブランドとして展開している中国発のアパレルSHEINにも見られます。

ちなみに、所在とブランド発信が別の国なのは法的には問題ないようです。よくよく考えると、その昔に松下電器産業も国内を「パナソニック」、海外を「ナショナル」にして展開していたので、よくある方法なのかもしれません。

5,500以上の特許取得で無双状態

製造能力や技術革新が目覚ましいブランドですが、これらを全て特許申請、取得することで技術的優位性を確立しています。Shokzの取得した特許は、中国、アメリカ、ヨーロッパ、日本など主要市場をカバーしており、国際的な競争力の支えにもなっています。

実際に骨伝導イヤホンのラインナップを調べるとよくわかりますが、Shokz以外のブランドを見ることはほとんどありません。日本だとオーディオテクニカが軟骨伝導イヤホンというものを出していますが、厳密には別物であるため、Shokzと真っ向から対抗できるブランドはもはや存在していません。

アメリカで創業し、本格展開して14年くらいのブランドですが、すでに骨伝導イヤホン市場においては圧倒的強者として存在しています。

3つのラインナップでプロダクトを展開中

骨伝導技術の結晶とも言えるShokzのイヤホンですが、「スポーツ用」「完全ワイヤレス」「ビジネス用」の3種類が展開されています。今回は、この3種類から代表的なプロダクトをそれぞれ紹介します。

スポーツ用:Shokz OpenRun

価格(2025年3月時点)

¥17,880

カラーバリエーション

コズミックブラック / ソーラーレッド / ブルーエクリプス / ルナグレイ

サイズ

125 × 99.5 × 48.6 mm

ノイズキャンセリング

あり

再生可能時間

8時間

充電時間

1.5時間

ワイヤレス充電

なし

Shokzの定番モデルであり、軽量かつ快適な装着感が特徴の骨伝導イヤホンです。街中で最もよく見かけるShokzのイヤホンは大体がこちらです。IP67防水規格対応で、汗や雨を気にせずスポーツ中でも安心して使用できます。ランニングやジムでのトレーニング、アウトドアシーンでも快適に使えます。

バッテリーは最大8時間と長持ちで、急速充電にも対応しています。たった10分の充電で約1.5時間使用できるため、忙しい朝でも充電の心配なく使えます。

詳細なレビューを見たい方はこちらの記事も読んでみてください。

【Shokz OpenRunレビュー】骨伝導イヤホンで迷ったらこれを買え!

完全ワイヤレス:Shokz OpenFit Air

価格(2025年3月時点)

¥19,880

カラーバリエーション

ブラック / ホワイト / ピンク

サイズ

66 × 69.1 × 28.7mm

ノイズキャンセリング

あり

再生可能時間

6時間 / 28時間(単体 / ケース込み)

充電時間

10分間の充電で最長2時間再生可能

ワイヤレス充電

なし

オープンイヤーデザインで、環境音をしっかり聞きながら快適に音楽を楽しめるモデルです。耳を塞がないため、長時間使用しても疲れにくく、仕事やウォーキング中にもおすすめです。

Shokzのシリーズで唯一、骨伝導タイプではないモデルなのですが、人間工学に基づいたデザインで、しっかりとフィットしつつも圧迫感の少ない着け心地を実現しています。

さらに、このモデルは専用のイコライザーアプリが使えるため、音質を自分好みにカスタマイズできるのも魅力の一つです。

詳細なレビューを見たい方はこちらの記事も読んでみてください。

Shokz OpenFit Airをレビュー!ワークアウトに最適な開放型イヤホン

ビジネス用:Shokz OpenComm 2

価格(2025年3月時点)

¥22,880

カラーバリエーション

ブラック

サイズ

103 × 146 × 106mm(マイク使用時)

ノイズキャンセリング

あり

連続通話時間

16時間

再生可能時間

8時間

充電時間

5分間の充電で最長2時間再生可能

ワイヤレス充電

なし

OpenRunをビジネス仕様にアップグレードしたモデルです。クリアな通話品質と快適な装着感が特徴で、長時間のオンライン会議や電話対応に最適です。

ノイズキャンセリングマイクを搭載し、周囲の雑音を抑えてクリアな音声を相手に届けられるため、テレワークや営業職の方におすすめです。

さらに、たった5分の充電で最大2時間つかえるため、急なオンラインMTGや商談においても即効性があります。


今回はShokzがどこの国の会社なのかを調べて紹介しました。他にも所在地とブランド発信が異なる製品やサービスは多数存在していると思われるため、身近なものを調べてみると、新しい発見があるかもしれません。

Shokz自体は信頼性の高い高品質イヤホンなので、是非一度、手に取って試してみてください。

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この記事の執筆者

みやちん

31歳ソフトウェアエンジニア。今は都内のIT系の企業で勤務。仕事がら自動化することが好きなので、スマートホーム系のガジェットを愛用してたりします。ブログの内容で質問などあったらXでDMいただけると回答できます!