TOP>ワイヤレスイヤホン> Soundcore C30iをレビュー|1万円以下最強オープンイヤーの真価

Soundcore C30iをレビュー|1万円以下最強オープンイヤーの真価 のサムネイル

Soundcore C30iをレビュー|1万円以下最強オープンイヤーの真価

ワイヤレスイヤホン2025-06-30 に更新

Ankerのオーディオ専門ブランド Soundcoreは、手頃な価格と確かな技術で人気の完全ワイヤレスイヤホンを多数リリースしています。その中でも 「Soundcore C30i」 は、耳を塞がない“クリップ型”オープンイヤー設計と実売1万円未満の価格で支持されてきたロングセラーモデル。今年のリフレッシュでは Bluetooth 5.3 や マルチポイント接続 に対応し、ドライバーも12 × 17 mmのチタンコートへ大型化。スポーツからデスクワークまで“ながら聴き特化”というポジションをより強固にしています。


“ながら聴き×コスパ”で選ぶなら今いちばん手堅いクリップイヤホン

周囲の音を聞き逃せないランナーやオフィスワーカーにとって、軽さ・装着感・バッテリーの三拍子が揃った選択肢。7,000円台という価格帯でマルチポイントや急速充電まで搭載するモデルは希少で、初めてのオープンイヤーにも◎。

😄 良いポイント

  • 片耳5.7 gの超軽量で長時間装着しても耳が痛くなりにくい
  • 10 分充電で約3 時間再生できる急速充電と最長30 時間再生(ケース込み)
  • Bluetooth 5.3&マルチポイント対応でスマホ⇄PC切り替えがスムーズ
  • 1万円以内のエントリーモデルとしては最適

🤔 惜しいポイント

  • ノイズキャンセリング非搭載。騒音下では音量を上げがち
  • 開放型ゆえに低域の沈み込みはインイヤー型に及ばない
  • 防水性能はIPX4止まり。豪雨や水辺スポーツでは不安

「Soundcore C30i」の基本スペック

価格(2025年6月時点)

¥7,990

カラーバリエーション

クリアブラック / ホワイト

サイズ

60 × 50 × 30 mm(充電ケース)

重さ

5.7 g(片耳) / 約59 g(ケース込み)

ノイズキャンセリング

非搭載(オープンイヤー型)

対応コーデック

SBC / AAC

再生可能時間

10 時間 / 30 時間(単体 / ケース込み)

ドライバー

12 × 17 mm チタンコートダイナミックドライバー

充電時間

イヤホン約1時間/イヤホン+ケース約2時間

ワイヤレス充電

×

「Soundcore C30i」の特徴・メリット

耳を塞がない“クリップデザイン”でスポーツも仕事もストレスフリー

しなやかなメモリーワイヤー製クリップが耳たぶをそっと挟み、耳の厚みに合わせて安定します。シリコンパッド付きで摩擦が少なく、メガネやヘルメットとも干渉しません。オープンバック構造で蒸れず、内蔵ダンパーがカチカチ音を抑えた静音設計を実現。ランやデスクワークでもズレにくく、装着していることを忘れるほど軽量です。自分の声がこもらず、周囲の声も自然に聞こえるため、長電話や接客時も快適に使えます。

12 × 17 mmレーストラックドライバーがもたらすワイドレンジサウンド

楕円形12 × 17 mm“レーストラック”ドライバーは、円形9〜13 mmより約30 %大型。チタンコートで剛性を確保しつつ40 Hzまで低域が伸び、中域もクリアです。声は耳元に近く、EDMでもベースが埋もれません。開放型ならではの広い音場に高音の煌めきも加わり、骨伝導にはないリッチさを楽しめます。

急速充電+マルチポイントで“常時装着”を支えるユーティリティ

省電力チップと500 mAhケースで 最大30 時間 再生。USB‑C急速充電は 10 分で約3 時間 持ち、出発前の短時間補給で十分です。Bluetooth 5.3の マルチポイント はスマホとPCを同時待受し、自動で優先デバイスへ切替。

「Soundcore C30i」を実際に使ってみた感想

ミニマルなのに質感映えする“クリアブラック”ボディ

クリアブラック版は、半透明シェルから内部が見える昔のゲームボーイのようなスケルトンデザインで、最近のトレンドを感じさせます。光沢を抑えたマット仕上げが指紋を目立たせず、高見えするのもポイントです。

今回はホワイトを購入しましたが、振り返るとクリアブラックを選べば良かったかもしれません。

サイズ感はワイヤレスイヤホンとして平均的で、特別に小さすぎるわけでも大きすぎるわけでもなく、手のひらや小型ポーチにすんなり収まり、持ち運びに困らない絶妙なバランスです。

圧迫感ゼロのクリップ装着と“着けっぱなし”耐久性

耳たぶを優しく挟むクリップは、片耳5.7 gと豆菓子1粒ほどの軽さで、メガネやマスクと併用しても圧迫感はほぼありません。やはりオープンイヤーゆえ自声がこもらず、長時間の装着でもストレスが溜まりません。

一方でイヤーカフ型イヤホンに共通する課題ではありますが、はじめて使い時に耳のどのあたりにつければいいか分かりづらい、つけた時の前後があっているか分かりづらいという課題があります。

在宅時のテレビ視聴に有効活用できそうなイメージ

勤務中はマルチポイント機能で PC とスマホを自動的に切り替えられるため、Slack の通知を逃さず音楽も途切れません。中でも個人的に「これがベストな使い方だ」と感じたのが、リビングでテレビを観るときに本機を装着して自分だけ音声を楽しむシーンです。実体験としては、家族から「音量を下げて」と注意されることがなくなり、呼びかけにもすぐ反応できるので非常に快適でした。

一方で音漏れはそれなりにするので、静かな場所での音楽視聴は難しい

オープンイヤー構造ゆえにドライバーが外気に開いているため、どうしても高音域が漏れやすくなります。自宅や屋外では気になりませんが、静かなオフィスや図書館レベルの環境では音量を 40〜50 % に落としても「シャカシャカ」という成分が周囲に聞こえる可能性があります。密閉型のようにボリュームを上げて没入する使い方には向かず、静寂を求められるシーンではカナル型やヘッドホンと併用するのが現実的です。

実際に友達に50cmくらい隣に座って音漏れを確認してもらったのですが、音楽再生中のiPhoneのボリュームを半分くらい設定しても音漏れが聞こえるとのことでした。

「Soundcore C30i」はこんな人にオススメ

はじめてイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンを購入したい人

1万円未満と完全ワイヤレスの中では手頃な価格なので、「イヤーカフが自分に合うか分からない…」という初挑戦でも安心して購入できます。

長時間イヤホンを付けっぱなしでも耳へのストレスを最小限に抑えたい人

片耳 5.7 g+シリコンパッドで圧迫感と蒸れを軽減。3〜4時間の装着でも痛みが少なく、自声もこもらないため長時間の通話も快適です。

スマホ・PCを頻繁に行き来し、ワイヤレス接続の煩わしさを減らしたい人

Bluetooth 5.3のマルチポイントでスマホとPCを同時待受。着信時は自動でスマホへ切替、音楽は一時停止。履歴4台保存&アプリでワンタップ切替でき、会議⇄動画もスムーズ。


“ながら聴き専用”というニッチを極めつつコスパも優秀。1万円以下でマルチポイントや急速充電まで揃えたモデルは珍しく、在宅ワークから朝ラン、家事中のポッドキャスト視聴までシームレスにこなします。

骨伝導の締め付けが苦手な人はもちろん、メガネ派やアクセサリを複数着ける人でもストレスなく装着可能。初めてClip型を試す初心者にとっても「オープンイヤーの入口」として理想的な一本です。

プロフィール画像

この記事の執筆者

みやちん

31歳ソフトウェアエンジニア。今は都内のIT系の企業で勤務。仕事がら自動化することが好きなので、スマートホーム系のガジェットを愛用してたりします。ブログの内容で質問などあったらXでDMいただけると回答できます!