2025年6月12日にShokzの最新イヤホンである「OpenDots ONE」が一般発売されました。クラウドファンディングで3.1億円を超え、日本国内のクラウドファンディングにおけるイヤホン市場の支援額としては過去最高を記録したアイテムです。
今回は「OpenDots ONE」を手に入れることができたので、実際の使用感をレビューしていきます。Shokz初のイヤーカフ型イヤホンであるため、今までとは違った音楽体験をすることができました。
ファッショナブルな見た目と身につけているのを忘れてしまうほどの軽さにまず驚くと思います。さらに、この軽さからは想像がつかないほどパワフルなサウンドが出るため、音質にこだわる人も満足できるはずです。
久しぶりに所有欲を満たせる製品だったので、ワイヤレスイヤホンを購入検討中の方は絶対に候補に入れてほしいです。
価格(2025年7月時点) | ¥27,880 |
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カラーバリエーション | ブラック / グレー |
サイズ | 63.7mm × 49.5mm × 27.1mm |
重さ | イヤホン:約6.5g、ケース:約39g |
ノイズキャンセリング | なし |
ドライバーユニット | デュアルドライバーシステム、Bassphere™テクノロジー |
オープンイヤー | DirectPitch™ 2.0※同じ音量レベルに設定した場合、音漏れがより少なくなります。 |
低音アルゴリズム | OpenBass™ 2.0 |
コンフォート&フィット | JointArc™+シリコンでどんな耳にもフィット |
再生可能時間 | 10時間 / 40時間(単体 / ケース込み) |
充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ワイヤレス充電 | あり |
専用アプリ | あり |
Shokzのシリーズでは初となるワイヤレス充電が実装されています。ケース限定ではありますが、こういう部分でも利便性を向上させているのは好印象ですね。
独自開発のイヤーカフ型デザインを採用し、耳をふさがない「ながら聞き」に最適な装着感を実現しています。マットで上品な質感であり、まるでアクセサリーのようなファッション性も兼ね備えています。
また、片耳約6.5gという驚くほどの軽さに加え、柔軟なチタン合金製のJointArc™構造やシリコンコーティングによって、耳への負担を最小限に抑え、安定したフィット感を実現しています。
加えて、左右自動判別機能を搭載しており、どちらの耳にも自由に装着可能です。充電ケースも左右どちらにも収納できる設計で、使いやすさを追求しています。
16mm相当のデュアルドライバーとBassphere™、OpenBass™ 2.0などの技術により、力強く深みのある低音を実現しています。特に低音重視の楽曲でも満足度の高いサウンドが楽しめ、全体的に音質のバランスが良くとれています。
また、Dolby Audio対応により、臨場感あふれる立体音響も実現できており、ShokzアプリでのEQ設定で好みに応じた調整が可能です。
加えて、DirectPitch™技術を用いることで音漏れを大幅に軽減。静かな場所でも音量を気にせず使用できるので、公共の場でも安心です。
通話面ではAIノイズリダクション対応のデュアルマイクを搭載し、騒がしい環境でも相手にクリアな音声を届けることが可能です。完全なノイズ除去は難しいものの、日常通話やオンライン会議で十分な実用性があります。
一方、操作性ではタップに加えて「つまむ」動作による直感的な操作が可能です。誤操作が少なく、移動中でも安心です。Shokzアプリとの連携で操作カスタマイズも可能となっており、音量調整や曲送りなどの動作も自在に設定できます。
また、マルチポイント接続にも対応しており、スマートフォンとPCなど2台のデバイスを同時に接続することが可能です。シームレスなデバイス切り替えができ、ビジネスにもプライベートにも便利です。
以上のような特徴を踏まえて、実際に使ってみた感想を紹介します。
実際に手に入ったものをしばらく使っていました。ケースはマットな質感とメタリックな質感が同居している感じでとてもスタイリッシュです。開けるとつまんで取れるように収納されているため、取り出しやすさにも配慮されていました。
試しに同じくShokzの「OpenFit 2」と比べると、その小ささがよくわかると思います。僕は週末にランニングをするのですが、OpenFit 2のケースよりも小さく手ポケットに入れやすいので、とてもありがたいです。
もうひとつ、Ankerの「Soundcore C40i」とも比較してみました。こちらは見た目はほぼ同じなのですが、厚みはOpenDots ONEの方が薄いため、ポケットに入れやすいです。おそらくですが、「Air Pods」のケースが一番近いサイズ感です。
実際に本体を取り出してみました。手のひらに乗せると小ささがより強調されますね。丸い方がスピーカーなので、耳穴手前に来るようにセットし、耳たぶに挟み込みます。割とメカメカしいのですが、挟み込むとほぼ見えなくなるので見た目としては問題なしです。
Shokz OpenDots ONEの特徴の一つですが、なんと左右の区別がありません。これ、地味にすごいですよね。耳につけると自動でどっち側にはめているのか判別ができる仕様です。僕はイヤホンを戻す時に左右を間違えてあたふたする時があるのですが、これなら何も考えずにケースに入れてもしまうことが可能です。
音質はDolby Audioとデュアルドライバーのおかげもあり、輪郭がはっきりとした音が全方向から聞こえてくるような感じです。もちろん、耳穴は塞いでいないため、周辺の環境音もしっかりと捉えることができます。小さな雑音を遮断しつつ、割と大きめな音はちゃんと聞こえるという感じです。
実際につけてみました。宣伝文句の通り、ものすごく軽いです。特に黒はファッション性もあるため、遠目だとイヤリングをしているようにも見えます。
そして何より、メガネと重ならないのがすごく嬉しいポイントです。これまでShokzシリーズはフック型しかなかったため、イヤホンの上にメガネをかけることでメガネの位置が常にずれている状態でした。これはその心配が発生しないため、今はストレスフリーで音楽を聞いています。
安定感に関してはShokzのOpenRunやOpenFitシリーズを使いすぎたせいでもありますが、やはりフック型と比較するとイヤーカフ型は安定性が若干劣ります。あちらは耳と完全フィットで絶対に落ちないのですが、イヤーカフ型は挟んでいる状態なので、激しいスポーツ時での装着は気になるところです。
一方、操作性に関しても他のShokzシリーズと比較しての話ですが、まずタッチ操作が「つまむ」と「2回タッチ」のみです。正直、2回タッチはちょっと煩わしい上に反応も微妙なので、OpenFitシリーズのように1回タッチも実装して欲しかったというのが正直なところです。個人的に、本体に物理ボタンがあると一番操作がしやすいのですが、形状を考えるとかなり難しいと思うので、そういう意味でも1回タッチは実装してほしかったです。
とはいえ、利用シーンをわければ解決できる部分もあるため、これは購入時にあらかじめ考えるとよいです。スポーツに特化したイヤホンが良い場合は下記の記事をチェックしてみてください。
【Shokz OpenRunレビュー】骨伝導イヤホンで迷ったらこれを買え!
Shokz OpenFit Airをレビュー!ワークアウトに最適な開放型イヤホン
【Shokz OpenFit 2レビュー】音楽好きも唸らせる開放型イヤホン
今回の僕がまさにそうでしたが、メガネをかける人や帽子をかぶる人は耳に負担をかけず、尚且つアクセサリーに干渉することなく装着することが可能です。シリコン部分はとても柔軟であるため、身に着けやすいですし、外しやすいです。
街歩きやカフェ、ショッピング、ちょっとした散歩等、お出かけするのが好きな人はファッションアイテムの一つとして活用しても違和感がありません。周囲の音はもちろん、話しかけられても外さずに応答できるため、とても便利です。音楽がアクセサリーというのはとてもお洒落ですね。
Dolbyの音響は本来、とても贅沢なものです。映画館でDolby Atmosの音響で鑑賞する時は追加料金を払わないといけないくらいの代物です。それがこんな小さなイヤホンに搭載されている時点で、音質に関しては文句なしです。さらに、専用アプリでイコライザー調整もできるため、音楽好きな人も満足できると思います。
現在、AmazonプライムデーとShokzメンバーズデーが開催されており、7月8日〜14日の期間、「Shokz OpenDots ONE」をはじめとしたShokz全製品が最大30%セールになります。これは見逃せないビッグイベントなので、これを機にShokzの世界を体験してみてください。
以下の画像を押すとイベントサイトにアクセスできます。
今回はShokzの最新機種である「OpenDots ONE」をレビューしてみました。見た目や機能、装着感等、どれをとっても非常に優れているガジェットで、久しぶりに所有欲が満たされました。
ワイヤレスイヤホンに投資したいと考えている方は是非一度、検討してみてください。