ワイヤレスイヤホン
2024-12-08骨伝導イヤホン最大の特徴といえば、耳穴を塞がないことです。イヤホンが振動し、耳小骨を揺らすことで音の信号を脳に送り、音声として認識させる仕組みをとっています。
しかし、この仕組みによって気になるポイントが「音漏れ」です。スピーカーが耳穴に向かっていないため、周りに迷惑をかけてしまうと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、骨伝導イヤホンの音漏れ事情を実際に数値を測定しながら紹介していきます。購入検討中の方は是非、参考にしてみてください。
今回は騒音計アプリを活用し、骨伝導イヤホンである「Shokz OpenRun」を活用し、どの程度の音量が聞こえているのかを計測してみました。
比較対象がないとイメージが湧かないと思いますので、Ankerの「Soundcore P40i」でも同様の測定をしみました
今回は自宅で実施したので、先に家の騒音状態の数値を画像で貼っています。測定器の見方はシンプルで、左が平均騒音量、真ん中がリアルタイムの騒音量、右側が最大騒音量をしています。騒音数値の目安は以下に記載するので、参考にしてください。
スマホのボリュームは真ん中で、流す曲も変えずに2製品を測定した結果です。左が「Shokz OpenRun」、右がAnkerの「Soundcore P40i」の数値です。ここから自宅の騒音数値を引き算すると下記となります。
2製品ともに、基本的には音漏れの音は聞こえず、曲の盛り上がる部分でたまに「Shokz OpenRun」の音が聴こえるレベルということがわかりました。これは言われなければ気づかないレベルです。
数値に基づく結果と、実際に音漏れしている状況から考察すると、単純に使用者の音量が大きすぎるだけだと考えられます。電車内や図書館、コワーキングスペースのような場所で音楽を聴いている人はカナル型のイヤホンやオープンイヤー型のイヤホンの方が目立つため、骨伝導イヤホンの音漏れが周囲に迷惑をかけるレベルと判断するのは言い過ぎかなと感じました。
そもそも、骨伝導イヤホンは主としてスポーツ用、次点で耳の聞こえが悪い方の使用を想定しています。前者は周りに別の騒音が出てい流ことが多いので音漏れを気にする必要はないですし、後者は振動さえ与えれば少しの音量で普通に聴こえるので、音漏れしていることは想定しにくいです。
下記の方法を行うことで、音漏れをさらに防止することができると考えております。どれもすぐにできる簡単なことなので試してみてください。
骨伝導イヤホンは直接骨を振動させて音を伝えるため、音量が高すぎると振動が周囲に漏れることがあります。必要以上に音量を上げず、適切な音量に調整しましょう。通常のイヤホンよりも気持ち小さめ無設定にするイメージです。
骨伝導イヤホンは耳の近くに正しく装着することで音が効率的に伝わります。装着位置がずれていると音漏れが起きやすくなるため、説明書に記載されている正しい装着位置を確認して調整してみてください。
製品によっては音漏れを軽減する機能が搭載されている場合があります。マニュアルや専用アプリを確認し、必要に応じて設定してみましょう。
一部の低価格帯の骨伝導イヤホンは音漏れが起きやすい設計になっていることがあります。音漏れが大きな問題であれば、評判の良いブランドや上位モデルの製品を検討するのも一つの方法です。ちなみに、この分野のパイオニアともいえる「Shokz」のシリーズはとても優秀です。
これでもまだ気になってしまう場合はそもそも骨伝導イヤホンを無理して購入する必要はないので、別の選択肢を考えても良いかもしれません。
今回は骨伝導イヤホンの音漏れ事情を紹介しました。当たり前ですが、一番は自分が気に入ったものを使うことですので、参考程度にしてもらえると嬉しいです。今回の実験で使用した2製品もすごく良いイヤホンなのでとてもおすすめです。
この記事が参考になったらぜひシェアお願いします!