従来のイヤホンは耳を密閉することで外部の音を遮断し、音楽やコンテンツへの没入感を高めることを主眼として設計されてきました。しかし近年、安全性、快適性、そして周囲とのつながりを重視する新しいリスニングスタイルが台頭し、これに応える形でオープンイヤー型イヤホンが急速に注目を集めています。
今回は、これからオープンイヤー型イヤホンの購入を検討している方や、すでにオープンイヤー型イヤホンの買い替えを検討している方に向けて、ニーズに合わせて最適な一台を選べるようにするためのおすすめプロダクトを紹介していきます。
選ぶポイントを押さえておけば、用途にぴったりの製品を見つけられます。以下の9つの基準を参考にしてみてください。
オープンイヤー型は一般的に音質面で密閉型に劣ると考えられてきましたが、最新の製品ではその認識を覆すモデルが増えています。音質評価のポイントは低音の迫力と、ボーカルや楽器のクリアさのバランスです。低音が得意なタイプやオールラウンダーのタイプ、Dolby Atmosを搭載した没入サウンドを出せるタイプまで、ラインナップが充実してきています。
オープンイヤー型を初めて使う方や、ラジオやポッドキャストなどの音声コンテンツを多用する方は、ながら聴きという文脈での音質に十分満足できると思います。音質に対する期待値を再確認することが、購入後の満足度を高める鍵となります。
オープンイヤー型イヤホンの装着方式は2タイプ存在します。
耳掛けタイプ
耳にフックをかけることで高いホールド感と安定性が出せるデザインです。ランニングやトレーニング等、スポーツや屋外で安定性を求める人とは相性が良いです。
一方で、眼鏡やマスクと併用する際に干渉したり、長時間の装着で耳の後ろに痛みを感じたりする可能性もあります。
イヤーカフタイプ
耳たぶに挟むように装着するデザインです。耳の形状に依存せず、非常に軽量であるため、長時間使用しても疲れにくいという利点があるため、在宅ワークで快適性重視の人との相性が良いです。
一方で、最適な装着位置を見つけるのにややコツが必要で、フィット感の調整が難しいと感じる方もいます。
スポーツやアウトドアでの使用を考えている場合、防水・防塵性能も気にした方が良いです。この性能は国際的な規格である「IPX」で示され、数値が大きいほど性能が高いです。
一般的な定義だとわかりにくいのですが、言い換えると以下のような感じです。
オープンイヤー型は耳を塞がない構造のため、マイクが周囲の騒音も拾いやすいという弱点があります。この課題を解決するために、各メーカーがソフトウェアによるノイズ低減技術を導入し、製品の差別化を図っています。オフィスや在宅勤務での通話が主な用途であれば、マイク性能を最重要視して選ぶとよいでしょう。
ワイヤレスイヤホンに限りませんが、ガジェット選び共通の重要指標としてバッテリーの持続時間は意識すべき項目です。メーカーによりますが、近年では長時間稼働するイヤホンが主流だと感じております。これはスマホによる動画、映画鑑賞の時間が長くなっているのが影響していると考えています。
商品名 | 価格帯 | タイプ | 重量(片耳) | 連続再生時間(イヤホン / ケース | コーデック | 防水性能 |
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Shokz OpenDots ONE | ¥27,880 | イヤーカフ | 6.5g | 10時間 / 40時間 | メーカー未公表 | IP54 |
Shokz OpenFit 2 | ¥25,880 | 耳掛け | 9.4g | 11時間 / 48時間 | メーカー未公表 | IP55 |
Anker Soundcore C30i | ¥7,990 | イヤーカフ | 5.7g | 10時間 / 30時間 | SBC、AAC | IPX4 |
Anker Soundcore AeroFit 2 | ¥16,990 | 耳掛け | 8.5g | 10時間 / 42時間 | LDAC、SBC、AAC | IP55 |
EarFun Clip | ¥7,990 | イヤーカフ | 5.7g | 10時間 / 40時間 | LDAC、SBC、AAC | IP55 |
EarFun OpenJump | ¥8,990 | 耳掛け | 7.8g | 11時間 / 42時間 | LDAC、SBC | IPX7 |
Nothing Ear (open) | ¥24,800 | 耳掛け | 8.1g | 8時間 / 30時間 | AAC、SBC | 非防水 |
Bose Ultra Open Earbuds | ¥39,600 | イヤーカフ | 6.5g | 7.5時間 / 19.5時間 | SBC、aptX Adaptive | IPX4 |
JVCケンウッド Victor HA-NP1T | ¥19,800 or ¥22,000 ※色の違いです。 | 耳掛け | 4.9g | 8時間 / 16時間 | SBC、AAC | IPX4 |
価格(2025年9月時点) | ¥27,880 |
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カラーバリエーション | ブラック / グレー |
サイズ(充電ケース) | 63.7mm × 49.5mm × 27.1mm |
重さ | イヤホン:約6.5g、ケース:約39g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | あり |
専用アプリ | あり |
詳しい商品レビューはこちらからどうぞ
Shokz OpenDots ONEレビュー|軽量で高音質なイヤーカフ型の注目株
価格(2025年9月時点) | ¥25,880 |
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カラーバリエーション | ブラック / ベージュ |
サイズ(充電ケース) | 67.5mm × 67.5mm × 27.8mm |
重さ | イヤホン:約9.4g、ケース:約51g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | あり |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
詳しい商品レビューはこちらからどうぞ
【Shokz OpenFit 2レビュー】音楽好きも唸らせる開放型イヤホン
価格(2025年9月時点) | ¥7,990 |
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カラーバリエーション | クリアブラック / ホワイト |
サイズ(充電ケース) | 60mm × 50mm × 30 mm |
重さ | イヤホン:約5.7g、ケース:約59g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長3時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
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Soundcore C30iをレビュー|1万円以下最強オープンイヤーの真価
価格(2025年9月時点) | ¥16,990 |
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カラーバリエーション | ミドナイトブラック / パールホワイト / シルバーグリーン / ディープブルー / ブロンズゴールド |
サイズ(充電ケース) | 57mm × 39mm × 14mm |
重さ | イヤホン:約10g、ケース:約85g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長4時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | あり |
専用アプリ | あり |
価格(2025年9月時点) | ¥7,990 |
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カラーバリエーション | シルバーグレー / ホワイト |
サイズ(充電ケース) | 66mm × 48.3mm × 28 mm |
重さ | イヤホン:約5.7g、ケース:約49.2g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長2.5時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
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EarFun Clipレビュー!22種のEQ搭載の高コスパなイヤーカフ型イヤホン
価格(2025年9月時点) | ¥8,990 |
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カラーバリエーション | ブラック |
サイズ(充電ケース) | 76.1mm × 66.9mm × 27.3 mm |
重さ | イヤホン:約7.8g、ケース:約73.5g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | あり |
専用アプリ | あり |
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Earfun OpenJumpレビュー!1万円以下で高音質なオープン型イヤホン
価格(2025年9月時点) | ¥24,800 |
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カラーバリエーション | ホワイト |
サイズ(充電ケース) | 137.1mm × 47.6mm × 23.7mm |
重さ | イヤホン:約8.1g、ケース:約63.8g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
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Nothing Ear (open)レビュー!快適すぎるオープンイヤー型イヤホン
価格(2025年9月時点) | ¥39,600 |
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カラーバリエーション | ブラック / ホワイトスモーク / サンドストーン / ムーンストーンブルー / ルナブルー / ディーププラム / サンセット イリデッセンス |
サイズ(充電ケース) | 42mm × 65 mm × 26mm |
重さ | イヤホン:約6.5g、ケース:約56.5g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長2時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
価格(2025年9月時点) | ¥19,800、又は¥22,000 ※色の違いです。 |
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カラーバリエーション | ティールブルー / コールブラック / アイスグレー / マルーン / オフホワイト / エターナルブルー / ソルティオリーブ / サンドピーチ |
サイズ(充電ケース) | 64mm × 40mm × 27mm |
重さ | イヤホン:約4.9g、ケース:約30g |
最速充電時間 | 10分間の充電で最長1時間再生可能 |
ノイズキャンセリング | なし |
ワイヤレス充電 | なし |
専用アプリ | あり |
今回はオープンイヤー型イヤホンのおすすめプロダクトを比較紹介していきました。安全面と音質面の両立を各メーカーが競うように新製品を発売してくるため、今後も驚くようなプロダクトが世の中に出てくる可能性があります。
通常のカナル型イヤホンとオープンイヤー型イヤホンの両方を所有し、シーン別に使い分けても面白いので、興味のある方は是非一度、手にとってみてください。