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Epomaker HE65 Magレビュー!2万円を切る磁気式スイッチキーボード

キーボード

2025-04-27
※ 本記事は製品提供を受けて書いたレビュー記事です

CONTENTS

  • Epomaker HE65 Magの基本スペック
  • カラバリは1色だけど小型ディスプレイも搭載!65%レイアウトのコンパクトデザイン
  • 磁気式ホールエフェクトスイッチ搭載
  • クッションガスケットマウント構造
  • キーボード2台分に相当する超大容量バッテリー8000mAh
  • Epomaker HE65 Magを実際に使った感想
  • 品の良い佇まいが所有欲を満たすルックス
  • 「あれ?Backspaceキーを押す頻度減ったな。」と感じるくらい思い通りにタイピングできる
  • 磁気式ホールエフェクトスイッチならではの軽い打鍵感は好みが分かれる
  • Epomaker HE65 Magはこんな人にオススメ

多種多様なメカニカルキーボードをグローバルに展開するEpomakerから登場した意欲作、「Epomaker HE65 Mag」をご存知でしょうか?

コンパクトな65%レイアウトに、8000mAhという驚異的なバッテリー容量を搭載。さらに、目を引く小型ディスプレイまで備えています。しかしこのキーボードの真骨頂は、一般的なメカニカルキーボードの8倍という反応速度を誇る「磁気式ホールエフェクトスイッチ」にあります。

驚異的な反応速度と快適なタイピング体験を両立した65%レイアウトキーボードについて、実際に使ってみた感想を詳しくお届けします。

Epomaker HE65 Magの基本スペック

価格(2024年4月時点)

¥17,582

カラーバリエーション

ブラック

レイアウト

65%レイアウト

接続方法

Bluetooth, 2.4GHz Wireless, Type-C優先対応

バッテリー

8000mAh

重さ

850g

大きさ

325 × 120 × 40mm

対応OS

Win / macOS / Linux / Android / iOS

端子

Type-C

対応ファームウェア

VIA / QMK

ホットスワップ対応

あり

カラバリは1色だけど小型ディスプレイも搭載!65%レイアウトのコンパクトデザイン

黒基調でブルーとグレーがアクセントになっている配色です。また、本体右上には時刻やバッテリー残量などを表示する小型のディスプレイも搭載されています。

また、65%レイアウトのキーボード配列なのでコンパクト。どんなデスク環境にもフィットするサイズ感です。

すっきりとしたデザイン
すっきりとしたデザイン

磁気式ホールエフェクトスイッチ搭載

「Gateron Magnetic White Switch」と呼ばれる磁気式ホールエフェクトスイッチが採用されています。

従来の機械式スイッチと異なる新しいスイッチ方式であり、その性能は一般的なメカニカルキーボードと比較して8倍の反応速度を誇ります。

ゲームのみならず、プログラミングや文書作成などで快適かつ正確なタイピング体験を実現します。

😎
Hall Effect(ホールエフェクト)スイッチとは?

磁気式ホールエフェクトスイッチは、物理的接触を使わず、磁場の変化を検出してキー入力を認識するスイッチです。キーを押すと磁石の位置が変わり、ホールセンサーがその変化を読み取ります。この仕組みにより、摩耗が少なく、非常に長寿命で静音性にも優れています。

耐久性が高く、ゲーミングキーボードや業務用キーボードなどで使用され、精度も高いため、レスポンスが良いのが特徴です。

クッションガスケットマウント構造

「Epomaker HE68 Mag」は磁気式ホールエフェクトスイッチのみならず、多層化された本体構造(クッションガスケットマウント構造)により耐久性・耐摩耗性・耐油性を高め、心地よい打鍵感を実現します。

ちょっとマニアックですが、本体構造を並べると次の通り。

公式サイトより
公式サイトより

各層の構造

説明

1. PBTキーキャップ

耐久性が高く、摩耗しにくいPBT樹脂製のキーキャップ。打鍵感が良い。

2. プラスチックケース

キーボード外装。

3. 潤滑済みスイッチ

スムーズで静かな打鍵感のために、あらかじめ潤滑剤が塗布されたスイッチ。

4. アルミニウムプレート

剛性が高く、タイピングの安定性を向上させるアルミニウム製の板。

5. PORONサンドイッチフォーム

プレートとPCBの間に挟み、振動吸収とソフトな打鍵感を実現するPORON製のフォーム。

6. ホットスワップ対応PCB

ハンダ付けなしでキースイッチを交換できる機能を持つ基盤。

7. シリコンボトム

底面の振動吸収、傷防止、滑り止めとして機能するシリコン製のパーツ。

8. プラスチックケース

キーボード外装。

キーボード2台分に相当する超大容量バッテリー8000mAh

一般的なメカニカルキーボードは、3000~4000mAhが多く見られますが、「Epomaker HE68 Mag」の場合はその倍の8000mAhの超大容量バッテリーを搭載しています。

それにもかかわらず、本体重量は850gと意外に軽量。バッグ入れて持ち運びもOKです。

Epomaker HE65 Magを実際に使った感想

品の良い佇まいが所有欲を満たすルックス

「Epomaker HE68 Mag」が最も活躍するであろうフィールドは「ゲーム」だと思います。ゲーミングキーボードは派手なデザインが多いのですが、本製品は過剰な装飾もなくすっきりとしたルックスです。

そして高性能スペックでありながら、2万円を切るコストパフォーマンスの良さ。精巧に作られたビルドクオリティを鑑みると、「どうやってこの価格設定にできたのか?」と不安になるくらいです。

正面(右上に0.85インチの小型ディスプレイが搭載)
正面(右上に0.85インチの小型ディスプレイが搭載)
裏面
裏面
上部(2.4GHzのドングル、切り替えスイッチ、USB Type-C)
上部(2.4GHzのドングル、切り替えスイッチ、USB Type-C)
側面にボリューム調整につかえるダイヤルがついています
側面にボリューム調整につかえるダイヤルがついています

「あれ?Backspaceキーを押す頻度減ったな。」と感じるくらい思い通りにタイピングできる

これまでもメカニカルキーボードをたくさん触ってきましたが、「Epomaker HE68 Mag」で初めて磁気式ホールエフェクトスイッチを体験しました。

タイピングしてみた第一印象としては、「軽い!」けれど安っぽさを表現しているのではなく、ノンストレスにどんどんタイピングできます。なんだか不思議な感じです。

持ってみると本体も軽くてコンパクト!
持ってみると本体も軽くてコンパクト!

試しに全力でタイピングすると普段よりも速く正確にタイピングできました。これは面白い。

耐油性の高いPPT製のキーキャップのおかげで、キーボードから手を放しても指紋などの汚れもなく、精神衛生上も素晴らしい。

軽くて丈夫で、なおかつ正確無比な素晴らしいキーボードです。実際にタイピングしてみた動画をアップしています。以下をご覧ください。

磁気式ホールエフェクトスイッチならではの軽い打鍵感は好みが分かれる

メカニカルキーボードによっては、しっかりとした押し心地をもっているものもありますが、「Epomaker HE68 Mag」の場合は非常に軽い打鍵感です。軽すぎるわけではないのですが、気になる人は一定数いると思います。

力強くタイピングする人は少し違和感を感じるかもしれませんので、そういった方は家電量販店やキーボード専門店などで試してみることをおすすめします。

Epomaker HE65 Magはこんな人にオススメ

  • FPSなどのゲームが大好きな方(特にeSportsで上位ランクを目指す方)
  • エンジニア(仕様書などを書く際にめっちゃ楽)
  • 研究者(論文作成で数万字書くときに大活躍)

特におすすめの方を挙げてみました。正直、リストアップされていない方でも十分満足できる優れたキーボードです。

同じ磁気ホールエフェクトスイッチを搭載したキーボードは3万円前後のものが多いので、気軽に試した方にはマストバイな製品ではないでしょうか。

ちなみに以下の記事で、同じ磁気ホールエフェクトスイッチを搭載した「Keychron K2 HE」も詳しくレビューしているので、合わせてチェックしてもらえると嬉しいです。

Keychron K2 HEをレビュー!才色兼備な万能キーボードが欲しいならこれ


以上、「Epomaker HE65 Mag」のご紹介でした。磁気ホールエフェクトスイッチを搭載したキーボードはまだあまり見かけないと思いますが、本製品はその中でもコストパフォーマンスの良さが光る名機です。

ぜひ皆さんも購入して魅力を体験してください!

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この記事の執筆者

みやちん

31歳ソフトウェアエンジニア。今は都内のIT系の企業で勤務。仕事がら自動化することが好きなので、スマートホーム系のガジェットを愛用してたりします。ブログの内容で質問などあったらXでDMいただけると回答できます!