中国・深圳のキーボードブランド Epomaker は、カスタムキットから完成品まで幅広いラインを展開しています。その中でも Hall Effect スイッチ(磁気検知式)を採用した HE シリーズは、可変アクチュエーションと低レイテンシを特徴とするモデル群です。
今回レビューする Epomaker HE68 は、シリーズ中で最も手頃な価格帯に位置づけられた有線専用モデルで、Hall Effect 入門機としての選択肢になり得るかを検証します。
8 KHzポーリングと0.01 mm可変アクチュエーションを 1万円以下で味わえる、ワイヤード特化の“超高速入門機”。Hall Effectスイッチを試したいゲーマーやクリエイターが、最小コストで次世代入力体験を得られる1台です。
価格 | ¥9,100 |
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カラーバリエーション | Black Red / White Purple |
レイアウト | 65%レイアウト(67キー) |
接続方法 | Type-C有線接続のみ |
大きさ | 327 × 112 × 39 mm |
対応OS | Mac / WIN |
端子 | Type-C |
ホットスワップ対応 | あり |
磁気で軸の位置を読み取り、作動点とリセット点を0.01 mm刻みで設定できます。タッチするだけで反応させたいFPSから誤入力を防ぎたいタイピングまで、場面に応じて感度を細かくチューニングできるのが魅力です。ラピッドトリガー機能も備え、キーがわずかに戻った瞬間に再入力が可能になります。
USB‑C有線接続で8,000 Hzのレポートレートに対応し、標準的な1 KHzキーボードの10倍の頻度で入力をPCへ送信します。理論上の遅延は0.125 msと極めて低く、パリィやタップ撃ちなど瞬発力が求められるゲームで入力遅延をほぼ感じません。
プレートを浮かせるガスケット構造とPoron/シリコンフォームを組み合わせ、底打ち音を抑えた“トクッ”と低めの打鍵音を実現しています。軽いクッション性もあり、長時間のタイピングや連打でも指先への負担を感じにくい仕上がりです。
まずは、キーボードのデザインを見ていきましょう。
65%レイアウトのキーボードであるため、公式サイトには記載がありませんでしたが、実際に計測してみると約640gと軽量な部類に入る重さでした。
Black Redカラー版では、Esc・Space、EnterキーがRedというよりはオレンジ色のアクセントとなっています。一方の、White Purpleカラー版はドラゴンボールのフリーザ感があります笑
加えて、シルク素材(?)のストラップも付いています。公式サイトには具体的な用途の記載がなかったのですが、保管時に壁に掛けたり、移動時にリュックに引っ掛けて持ち運んだりといった使い方ができそうです。
個人的にはこう言ったワンポイントデザインはないよりはあった方が好みです。(ちなみにこのストラップが不要な人は簡単に付け外しすることもできます。)
実際の打鍵音は以下の動画からご確認ください。
イメージとしては同じHEキーボードの「Epomaker HE65 Mag」のような軽い打鍵感で、打鍵音はケース内で響いて“カラッ”と空洞感のある音になっています。(英語ではHollowサウンドというらしい)
速いタイピングをすると周囲に打鍵音が響くので、隣の席との距離が近いオフィスなどでは、利用がはばかられるかもしれません。
Epomaker HE65 Magレビュー!2万円を切る磁気式スイッチキーボード
正直、日頃からFPSなどのPCゲームをするタイプの人間ではないのですが、せっかくなので、EpomakerのDriverをインストールして、アクチュエーション幅調整をしてみました。
「StrokeSetting」のエリアで、各キーごとに設定をすることができます。今回は全てのキーの「Press」を0.01mmにしてみました。感覚としては、ちょっと強めにホームポジションに指を置くとそれだけでタイピングされてしまうような感じです。0.01 mmは“瞬発力が命”のゲームで真価を発揮する超攻撃的な設定であり、日常的な文章作成やプログラミングには0.3~0.5 mm程度へ戻すのが現実的だと感じました。
スペック表にも書いてはいますが、「Epomaker HE68」はBluetoothや2.4GHz Wireless接続に対応しておらず、Type-Cの有線接続のみになっています。
だからこそこの低価格で提供できているということだと思いますが、ほとんどのメカニカルキーボードがワイヤレス接続に対応しているため、「Epomaker HE68」もワイヤレス接続対応しているだろうと思い込んで購入しないようご注意ください。
競技タイトルで入力遅延を限界まで削りたいけれど、まずは手頃なモデルで磁気スイッチの世界を味わってみたい──そんなゲーマーに最適です。0.01 mmアクチュエーション+Rapid Triggerの“脳直結”レスポンスを6,000円台から試せるのは「Epomaker HE68」ならでは。
ゲームとタイピングを同じデスクでこなす人や、動画編集と配信を行き来するストリーマーなど、用途別に作動点を保存しておきたいユーザーにも向いています。専用ソフトでプロファイルを切り替えるだけで、0.2 mmの即応モードから1.5 mmの誤爆防止モードへ一瞬で移行可能です。
Type‑C有線専用だからこその安定性と低レイテンシが魅力。バッテリー劣化や無線干渉の心配がなく、LANケーブル同様“挿しっぱなしで気にせず使う”スタイルにフィットします。自宅デスクで精度と速さを最優先したい人なら、「Epomaker HE68」のシンプルな有線特化はむしろメリットになります。
Epomaker HE68 は、0.01 mm 単位のアクチュエーション調整と 8 KHz ポーリングを備えながら、1 万円を下回る実売価格を実現しています。一方で、無線接続非対応やケース内の空洞音など、用途や好みによっては注意すべき点もあります。
超低遅延を必要とするゲーム用途や Hall Effect スイッチを試したいユーザーには検討の余地がありますが、ワイヤレス運用や静音性を重視する場合は他モデルとの比較が必要でしょう。
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