TOP> Keychron K2 HEをレビュー!才色兼備な万能キーボードが欲しいならこれ
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2025-03-12メカニカルキーボード好きの間で人気の「Keychron」から、ついに磁気式ホールエフェクトスイッチ搭載モデル「Keychron K2 HE」が登場しました。ゲーミングにも仕事にも使える万能な75%レイアウトのワイヤレスキーボードとして、かなり注目を集めています。
今回は、この「Keychron K2 HE」を詳しくレビューしていきます。「ゲームも仕事も快適に使えるキーボードが欲しい」「おしゃれなデスク環境を作りたい」と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
「Keychron K2 HE」はStandardモデルとSpecial Editionモデルの2モデルで展開されているため、それぞれ比較しながらスペックをご紹介します。
Keychron K2 HE Standard
モデル名 | Standard | Special Edition |
---|---|---|
価格(2025年3月時点) | ¥24,820 | ¥26,280 |
カラーバリエーション | ブラック | ブラック、ホワイト |
レイアウト | 75%レイアウト | 75%レイアウト |
接続方法 | Bluetooth 5.2、2.4GHzワイヤレス、Type-C有線接続 | Bluetooth 5.2、2.4GHzワイヤレス、Type-C有線接続 |
バッテリー | 4000mAh(バックライトオフ時:約110時間動作) | 4000mAh(バックライトオフ時:約110時間動作) |
重さ | 約980g | 約965g |
大きさ | 316.4 × 126.7mm × 前方高さ30.2mm(後方高さ40.7mm(キーキャップ含む)) | 320.5 × 126.7mm × 前方高さ30.1mm(後方高さ40.7mm(キーキャップ含む)) |
対応OS | Windows、macOS、Linux | Windows、macOS、Linux |
端子 | USB Type-C | USB Type-C |
対応ファームウェア | QMK | QMK |
ホットスワップ対応 | あり(Gateron製ダブルレール・マグネティックスイッチに対応) | あり(Gateron製ダブルレール・マグネティックスイッチに対応) |
フレーム素材はStandard版がアルミニウム製(底面は強化プラスチック製シャーシ)、Special Edition版ではアルミフレーム+天然木製サイドパネルを組み合わせたユニークなデザインになっています。
「Keychron K2 HE」は、一般的な物理接点のあるメカニカルスイッチではなく、磁気センサーでキー押下の深さを検知する構造になっています。製品名の「HE」はおそらく「Hall Effect」を示しているんだと思われます。そのためキーごとに作動点(アクチュエーションポイント)の調整や高速な入力(Rapid Trigger)が可能です。
なお、スイッチのホットスワップ(差し替え交換)にも対応していますが、互換性は同社の二重レール磁気スイッチ系のみとなり、通常のMX軸スイッチや他社の磁気スイッチは使用できないためご注意ください。
磁気式ホールエフェクトスイッチは、物理的接触を使わず、磁場の変化を検出してキー入力を認識するスイッチです。キーを押すと磁石の位置が変わり、ホールセンサーがその変化を読み取ります。この仕組みにより、摩耗が少なく、非常に長寿命で静音性にも優れています。
耐久性が高く、ゲーミングキーボードや業務用キーボードなどで使用され、精度も高いため、レスポンスが良いのが特徴です。
Standard版が透過型のCherryプロファイルPBTダブルショット、Special版は非透過のOSAプロファイルPBTダブルショットを採用しています。耐久性に優れ、キーの刻印が消えにくいため、長期間にわたって快適な使用感を維持できます。
PBT(ポリブチレンテレフタレート)は、キーボードのキーキャップ素材として人気のあるプラスチックです。耐摩耗性や耐黄変性に優れ、長期間の使用でも表面が擦り減りにくく、色褪せや黄ばみが少ないのが特徴です。また、マットでざらついた質感により指が滑りにくく、タイピング時の心地良さを提供します。高温に強いため、熱昇華印刷でデザインや文字が消えにくいのもメリットです。一方、ABS素材よりもコストが高い点や、硬めのタイピング音が特徴となります。
「Keychron K2 HE」は、キーボードでありながらまるで高級家具のような落ち着いたデザインが魅力です。特に、Special Editionではアルミフレームに天然木(ローズウッド)のサイドパネルが組み合わされており、まるで上質なインテリアの一部のような雰囲気を醸し出します。
ブラックとホワイトの2色展開で、どちらもシンプルながら洗練された印象。デスクに置くだけで、まるでスタイリッシュなオフィスやカフェのような空間を演出してくれます。
また、適度な重量感としっかりとした作りが高級感をさらに引き立て、プラスチック製の軽いキーボードとは一線を画す質感です。タイピングするたびに、手元に伝わる確かな安定感と、見た目の美しさが相まって、使うたびに所有欲を満たしてくれる一台です。
「Keychron K2 HE」のキーキャップは、角ばったデザインではなく、指にやさしくフィットする丸みを帯びた形状になっています。これにより、長時間のタイピングでも指が疲れにくく、自然な姿勢でキーを押すことができます。
また、磁気式ホールエフェクトスイッチを採用しているため、キーの押下時に引っかかりがなく、スムーズな入力が可能です。特に、高速で入力する際やゲームプレイ中でも、軽快な打鍵感が指に心地よく、思わずタイピングが楽しくなってしまうほど。
キーキャップの素材にはPBTダブルショットが採用されているため、長期間使用してもテカリにくく、快適な打鍵感を維持できます。デザインと機能性の両面で、タイピングを重視するユーザーにとって魅力的な製品になっているかと思います。
実際の打鍵感は以下の動画からご覧ください。
「Keychron K2 HE」は、ゲーム用途でもビジネス用途でも活躍する万能なキーボードです。
ゲームユースにおいては、磁気式ホールエフェクトスイッチによる「Rapid Trigger(高速入力復帰)」機能が大きなメリット。キーの作動点(アクチュエーションポイント)を細かく調整できるため、FPSやMOBAなどのゲームで素早く正確な入力が可能です。さらに、Bluetooth 5.2、2.4GHzワイヤレス、有線接続の3種類に対応しており、低遅延な環境で快適にプレイできると思います。
一方で、ビジネスシーンでも使いやすいのがこのキーボードの魅力。コンパクトな75%レイアウトで、フルサイズに近いキー配列を維持しつつ、省スペースを実現しています。打鍵音もそれほどうるさくはないので、オフィスで利用しても問題なさそうです。
デザイン面でも、高級感のあるアルミフレームや天然木パネルが、ビジネスシーンに馴染む落ち着いた印象を与えてくれます。
スペックにもある通り、「Keychron K2 HE」はバックライトオフ時で約110時間動作可能なため、仕事で1日8時間使う場合、約15日くらいはワイヤレスで使えます。
4,000mAhのバッテリー容量は一般的なメカニカルキーボードと比較してもかなり多いのですが、HHKB(Happy Hacking Keyboard)だと乾電池駆動モデル(単三電池2本)を採用しており、公式では約3カ月〜6カ月の連続使用が可能とされています。
そのためHHKBを普段から使っている方は4,000mAhのバッテリーといえど少し物足りなく感じるかもしれません・・・
「Keychron K2 HE」は、一般的なメカニカルキーボードを超える圧倒的な操作性・デザイン性・汎用性を備えたキーボードで、以下のような人に特におすすめです。
上記でご説明したような、機能面でもデザイン面でも万能なキーボードとなっており、価格は少ししますが、価格相応の製品になっているという印象を受けました
「Keychron K2 HE」は、まさにゲームも仕事もスタイリッシュにこなしたい人向けの最強キーボードでした。
磁気式スイッチならではの軽快な打鍵感、作動点調整&Rapid Triggerによる驚異的なレスポンス、そしてデスクに馴染む洗練されたデザイン…これは確実に"買い"なモデルだと思います。気になったら、ぜひチェックしてみてください。
Keychron K2 HE Standard