5年前に買ったGoogle Nest Hub(第2世代)に、ついにGemini for Homeを導入しました。結論から書くと、いまNest Hubを持ってる人は迷わずGeminiを有効化すべきです。これからスマートスピーカーを買う人も、Geminiが動くデバイスを選んでおけば後悔しません。
Nest Hub自体は2021年発売の古いモデルで、ハードとしては最新ではありません。ただ、Gemini for Homeを有効化した瞬間に、これまでフォトフレーム代わりになっていたNest Hubが、毎日まじで助かる存在に変わりました。今回はその変化を中心に、5年使ってきた1人のユーザーとして書いていきます。

Nest Hubは、Googleが出している7インチのスマートディスプレイです。位置づけとしては、Google Home / Nestシリーズの「画面付きエントリーモデル」。スピーカーだけのGoogle Nest Miniと、画面の大きいGoogle Nest Hub Maxの中間にあたります。
価格は11,000円。スマートディスプレイとしては手を出しやすい価格帯で、SwitchBotなどで家電を音声操作したい人にとっては最初の1台に向いています。
項目 | スペック |
|---|---|
価格 | ¥11,000(税込) |
発売日 | 2021年5月5日 |
カラー | Chalk / Charcoal |
ディスプレイ | 7インチ タッチスクリーン(1024×600) |
スピーカー | 43.5mmフルレンジドライバー(前モデル比 低音50%強化) |
マイク | 高感度マイク 3基(遠距離マイク) |
サイズ | 高さ120.4mm / 幅177.4mm / 奥行69.5mm |
重量 | 558g |
プロセッサー | クアッドコア 64bit 1.9GHz ARM CPU / 機械学習ハードウェアエンジン |
Wi-Fi | 802.11b/g/n/ac(2.4GHz / 5GHz) |
Bluetooth / Thread | Bluetooth 5.0 / Thread対応(ボーダールーター内蔵) |
センサー | Soliレーダー / Ambient EQ光センサー / 温度センサー |
音声アシスタント | Google アシスタント(Gemini for Home対応) |
カメラ | 非搭載 |
筐体素材 | 再生プラスチック54%使用 |
スペック表を眺めるとわかるのは、ハード自体は2021年の世代だということ。CPUもメモリも、いまから買う最新スマートスピーカーと比べたら見劣りします。ただ、今回のレビューで主役になるのはハードではなく、後から乗ったGemini for Homeのほうです。
.png?fm=webp&auto=compress&w=750&q=75)
Gemini for Homeを入れる前のNest Hubは、僕の家ではほぼ使い物になっていませんでした。
「OK Google、明日の天気は?」と聞いても「すみません、わかりません」と返ってきたり、急に英語で喋り出したり。スマートホームの音声操作も、こちらが想定通りの言い回しを覚えないと反応してくれませんでした。
だんだん話しかけるのが面倒になって、ここ1〜2年はほぼディスプレイ上の写真フォトフレームと化していました(いまの時代、これで11,000円はちょっと寂しい…)。
昨今のAIの進化にまったく追従できていない、というのが正直な感想で、買い替えも検討していたタイミングでGemini for Homeが来ました。
有効化はGoogle Homeのスマホアプリから。Gemini for Homeの設定画面に入ると、4つの項目が並んでいます。
項目数も少なく、迷うところはほぼなし。アプリで数タップ進めれば、自分のNest HubでGeminiが動くようになります。

Gemini for Homeを入れて一番感動したのが、曖昧な日本語が通じるようになったことです。
たとえば「OK Google、部屋が暑すぎるからどうにかして」と言うと、ちゃんと冷房をつけてくれます。以前の感覚だと「エアコンをつけて」「26度に設定して」みたいに、こちらがロボットに合わせて喋らないといけませんでした。それが、人間っぽい雑な指示でも意図を汲んで動いてくれる。これは想像以上に効きます。
「暑い」と言ったら冷房がついてほしい。それが普通にできるようになっただけで、毎日のちょっとしたストレスが消えました。

Gemini for Homeの真価が出るのは、SwitchBotなどでスマート家電化を進めている人だと思います。エアコン、照明、テレビ、サーキュレーターあたりがGoogle Homeに繋がっていれば、「暑いからどうにかして」「ちょっと寒い」「部屋暗くして」みたいな曖昧な指示でだいたい何とかなります。
逆に、まだ家電が連携していない状態だと、Geminiの恩恵は半分くらいになります。タイマーや天気を聞くだけのデバイスとしては、ちょっとオーバースペックです。
正直に書きます。Gemini有効化で大きく化けたとはいえ、Nest Hub(第2世代)には気になる点もあります。ただ、どれも「使い始める前に把握しておけば許容できる」レベルです。
Gemini設定の中に「パーソナライズ」という項目があるのですが、選べるのは名前や摂氏/華氏みたいな限定的な項目だけ。「ユーザープロフィールを自然言語で書いてAIに覚えさせる」みたいなLLMっぽい設定はまだできません。
Google Fitとの睡眠データ連携もあるのですが、これも「これを連携して何が嬉しいのか」がパッと浮かばない状態です。今後アップデートで化けるポテンシャルはありそうなので、ここは期待しつつ寝かせておきます。
正直に言うと、7インチのディスプレイ自体はうちではほとんど使っていません。フォトフレームとして使うくらい。スマートディスプレイとしてのポテンシャルを発揮できているかと言われると微妙です。
一度、料理中にレシピを聞いてみたんですが、これは正直イマイチでした。聞いた直後は画面に手順が出るんですが、しばらくすると勝手にホーム画面に戻ってしまって、また「OK Google」と呼び戻さないといけません。手が小麦粉だらけのときに何度も話しかけ直すのは地味にストレスで、レシピ表示用途には向かないなと思いました。
ただ、音声でタイマーをセットしたときに残り時間がパッと見えるとか、天気を聞いたときに数字が表示されるとか、「ながら見」の補助としては地味に便利です。「画面前提の使い方」を期待しすぎないほうが満足度は高くなります。
「ながら作業中に手を使わずに家電を動かしたい」というシーンにとにかく強いです。逆に、デスクの前でじっくり画面を見るような用途にはまったく向いていません。
5年前に買った当初のNest Hubと、Gemini for Home有効化後のNest Hubで比べるとかなり改善されているようには思えます。ハードは何もいじっていないのに、ここまで実用度が変わるのは正直予想外でした。
一方で、Nest Hub自体は2021年発売の古いモデルです。これからまっさらな状態でスマートディスプレイを買うなら、Googleから新機種が出るタイミングを待つのも全然アリだと思います。今すでに持っている人は、まずGeminiを有効化してから判断するのがおすすめです。
こんな人に最適です。
逆に、まだ家電がスマート化されていない人や、画面前提のリッチな使い方をしたい人には、ちょっと役不足な部分があります。先にSwitchBotなどで家電側を整えてから導入したほうが、満足度はかなり上がります。
注意点としては、Nest Hub自体が2021年発売の古いモデルなので、Googleから新しいスマートディスプレイが発表されるならそちらを待つのも一つの選択肢、ということ。ただ、いまNest Hubを持っているなら、新機種を待つ前にGemini for Homeをまず有効化してみてほしいです。
Gemini for Homeで化けたNest Hub。冒頭にも書いた通り、買いです。SwitchBotで家電を繋いでいる人にとっては、11,000円でかなり大きな生活アップデートが来ます。
使えます。2021年発売の第2世代モデルでも、Google Homeアプリから有効化できました。5年使ってきた実機で試した結果、有効化後は曖昧な日本語指示が通じるなど別物になりました。詳細はセットアップの項目をご覧ください。
かなり通じます。たとえば「部屋が暑すぎるからどうにかして」と言うと冷房をつけてくれます。以前のGoogleアシスタントだと「エアコンをつけて」「26度に設定して」のように、こちらがロボットに合わせて喋る必要がありました。Gemini導入後は人間っぽい雑な指示でも意図を汲んで動いてくれます。
「部屋が暑すぎるからどうにかして」のような曖昧な指示で家電が動くようになります。実際にベッドからキッチンの電気を消す操作を毎日やっています。エアコン・照明・テレビなどをGoogle Homeに連携済みなら、Geminiの恩恵を最大限に受けられます。
SwitchBotなどで家電をすでに連携している人にはお勧めできます。11,000円でかなり大きな生活アップデートが来ます。ただし2021年発売の古いモデルなので、Googleから新機種が出るなら待つ選択肢もあります。いまNest Hubを持っている人はまずGeminiを有効化してから判断するのがおすすめです。
あります。Gemini for Homeの設定画面にある「データとアクセス」→「回答のフィルタリング」をオンにすると、デリケートなトピックへの回答を控える設定が可能です。Google Homeアプリから数タップで設定できます。
この記事の執筆者
AKI
「たった3秒の手間を減らすためなら、3時間のプログラミングも苦にならない」本末転倒なこだわりを持つソフトウェアエンジニアです。
ブログ運営は3年以上、自腹レビュー記事は累計200本超。
究極の怠惰を手に入れるために、年間50本以上のペースでガジェットを買い漁り、特にSwitchBot製品はほぼ全種類コンプリートして検証済みです。
エンジニア視点で徹底的に使い倒して見つけた「説明書には載っていない便利な活用法」を共有します。