TOP> GTRACINGとAKRacingの違いって何?どっちを買うべきか比較してみた
ゲーミングチェアの代表ブランドとしてよく耳にするのが、「GTRACING(ジーティーレーシング)」と「AKRacing(エーケーレーシング)」です。
テレビ番組でタレントが座っていたり、プロ野球のベンチでも監督席に採用されていたりと、ゲーミングチェアがプロゲーマーだけのものではなく、ゲームをしないオフィスワーカーにも浸透してきました。
この2つ、かなり名前が似ているのと、製品自体のデザインも似ているため、「どっちがどっちかの偽物なのか?」と不安に感じる方も多いかと思います。
結論からいうと、どちらのブランドも決して怪しいものではないのですが、本記事では、より両者の違いを理解できるよう、ブランドの歴史や製品の違いについてご紹介していきます。
まずはGTRACINGとAKRacingの基本情報をまとめてみます。
GTRACING | AKRacing | |
---|---|---|
運営会社 | 武狄实业(上海)有限公司 | 揚州奥凱カー用品有限公司 |
本社 | 中国 | 中国 |
製品ラインナップ | ゲーミングチェア | ゲーミングチェア |
GTRACING、AKRacingはどちらも中国企業のブランドということが分かりました。
GTRACINGはゲーミングチェア以外にも幅広く製品を提供している一方、AKRacingはチェア用品に絞って製品を展開しています。また、AKRacingの日本国内での独占販売権は「テックインド株式会社」という企業が獲得しています。
では、どちらが先にゲーミングチェアとして販売を始めたのでしょうか?
AKRacingのHISTORYページによると、AKRacingは2000年代前半からAKRacingというブランドでレーシングシートの販売を始めました。つまりAKRacingの起源はゲーミングチェアではなく、その名の通り、レーシングカー向けのシートだったということが分かります。
その後、2008年あたりからゲーム市場に向けての製品を展開し始め、2015年にテックウインド社が日本国内での独占販売権を獲得し、日本での普及につながります。
一方、GTRACINGは2011年に創業し、AKRacingの後を追う形でゲーミングチェアの製造を始めました。2021年に日本支社が設立され、現在に至ります。
つまり、企業としての歴史、製品としての歴史を見てもAKRacingの方が先行していることが分かります。
では、AKRacingが本物のゲーミングチェアで、GTRACINGがAKRacingのパクリブランドなのかというと実はそうでもないのです!GTRACINGは後発のブランドながらも、2020年以降はゲーミングチェアブランドとして絶大な人気を誇っています。
2020年以降の検索ボリュームはAKRacingと拮抗している
下記の表でまとめている通り、GTRACINGの方が価格帯としては低く、ゲーミングチェア初心者の方でも購入しやすい製品ラインナップになっています。
最安値 | 最高値 | |
---|---|---|
GTRACING | 約17,000円 | 約42,000円 |
AKRacing | 約44,000円 | 約58,000円 |
やはり、最初のゲーミングチェアに4万円出せる人は限られているため、購入しやすい価格かつ、それなりのクオリティを提供しているGTRACINGが後発でも追い上げることができたのだと思われます。
AKRacingでは、GTRACINGよりも高価な反面、長時間座った場合の座り心地や、「4Dアジャスタブルアームレスト」といった、アームレスト(肘置き)を上下だけでなく、「前後・左右」にも調整できるような、まさにゲーマーが喜ぶような機能が搭載されています。
基本的には以下のような判断で問題ないかと思います。
まずGTRACINGの定番モデルといえば、「GT002シリーズ」です。価格は1万円台後半で初めてゲーミングチェアを買う人にも手の届きやすい価格帯になっています。
使い心地に関してはこちらの記事でまとめているので気になる方はぜひご覧ください。
GTRACINGの使い心地をレビュー~ゲーミングチェア初心者必見!~
次にAKRacingで人気のモデルは「Pro-X V2」です。
価格は5万円台後半と少し値が張りますが、人間工学に基づいた設計により長時間の作業でも疲労が蓄積されず、集中力を持続させてくれる作りになっています。
また先ほどご紹介した「4Dアジャスタブルアームレスト」も搭載されているのもポイント
GTRACINGとAKRacingの違いについて詳細にご紹介しました。
どちらも優れたゲーミングチェアブランドであることは間違いないため、ご自身の目的に合ったブランド・製品をご購入ください。