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Nature Remoはどこの国の会社?スマートリモコンで解決したい課題とは

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CONTENTS

  • 2014年に日本人がボストンで起業したのがはじまり
  • コーポレートミッション:自然との共生をドライブする
  • 目指すのはエネルギーマネジメントのプラットフォーム
  • 現時点での製品ラインナップ

スマートリモコンでSwitchBot(スイッチボット)と比較される「Nature Remo(ネイチャーリモ)」。

SwichBotが様々なプロダクトを展開して家のスマートホーム化の実現を目指しているのに対し、2024年9月時点ではスマートリモコンのみしか展開していないNature Remoがどんな会社かイメージが湧きにくい状態です。

今回は、Nature Remoがどこの国で設立され、何を目指している組織なのかを調べてみました。どうやら家のスマートホーム化ではなく、ESGに焦点を当てた企業活動のようなので、その点も紹介していきます。

2014年に日本人がボストンで起業したのがはじまり

社名

Nature 株式会社

企業HP

https://nature.global/

所在地

神奈川県横浜市神奈川区栄町1-1 KDX横浜ビル 11F

代表取締役

塩出 晴海

創業年

2014年12月

資本金

13.5億円(資本剰余金を含む)

事業内容

IoT機器の開発・製造・販売、及びエネルギーマネジメント事業

従業員数

50~100名程度(2024年時点)

最初は外資系企業だと考えていましたが、日本で活動をしている国内企業でした。

代表の塩出氏は五大総合商社の一角である三井物産の出身です。 電力消費をスマートなものにするというアプローチをするために2014年にボストンで創業し、2016年に「Nature Remo」をスタートさせました。

コーポレートミッション:自然との共生をドライブする

代表の塩出氏が起業を考えた際に、幼少期に父親と体験した自然の原体験が目指す世界観の根底にあるようです。幼少期から20年以上、父親と一緒にヨットをされており、沖縄までヨットで渡るときに感じた風の感触や波の音のような、ヒトがDNAの奥に刻まれている自然との共生をビジネスで実現するためにたちあがりました。

家庭家電向けのスマートリモコンであるNature Remoシリーズを作ったのも、日本人のIoT需要の30%が家電であり、そのうちの半分以上がエアコンというところから、先ずはエアコンのエネルギーマネジメントをするのが目的だったとのことです。スマートホーム化は、エネルギーマネジメントを行うための手段という考え方をしている会社といえそうです。

この辺りの詳細は、代表である塩出氏と、サイバーエージェント・キャピタルのシニア・ヴァイス・プレジデントである北尾氏の対談動画があるため、気になる方はチェックしてみてください。

目指すのはエネルギーマネジメントのプラットフォーム

現在、同社はスマートリモコンであるNature Remo以外にも、2つのアプローチで日本にエネルギーマネジメントを広めようとしています。

工事不要で外付け可能なプロダクト開発

スマートリモコンのNature Remoシリーズは主に部屋内の家電制御と、各家電の消費電力を測定できるガジェットですが、別製品として太陽光パネルの発電量測定や蓄電池、エコキュートの制御が行えるプロダクトを開発、提供しています。

近年では自家発電したものを売電する家庭も増えてきていますが、より効率的に電気を生産し、適正な価格で販売し、電力供給に貢献できる仕組みづくりを広めようとしています。

Nature Greenを通じた再エネ活動

Nature Greenイメージ
Nature Remo公式サイトより抜粋

Nature Remoシリーズを制御するアプリ内に搭載されている機能です。有料サービスにはなりますが、ここではJEPX(日本卸電力取引所)の市場価格に連動して家電の電力消費を制御したり、当日の発電量や天候に合わせてエコキュートを自動制御したりする機能を提供しています。

家計の支出を抑え、サステナブルな社会を目指すために、個人がエネルギーマネジメントを意識するための仕掛けと言えます。

現時点での製品ラインナップ

2024年9月時点ではスマートリモコンである「Nature Remo」シリーズと、エネルギーマネジメントデバイスである「Nature Remo E」シリーズの2種類のみです。

Nature Remo 3

2024年9月時点では最も高性能なスマートリモコンです。空調管理は勿論、スマートロックや指ロボット等、あらゆるデバイスを制御可能です。人感や照度センサーも備わっている為、防犯や見守りにも最適です。下記記事で具体的な使用感も説明しているので、参考にしてみてください。

【Nature Remo 3レビュー】これ一台で全てのリモコンをスマホで操作可能

Nature Remo Lapis

Nature Remo Lapisの商品画像

Nature Remo Lapis

スマートリモコンのラインナップで最もインテリアっぽい形状をした製品です。

室温対策は勿論、節電に適した機能を搭載した、家計にも環境にも優しい仕様になっています。見た目も非常に可愛らしいのがポイントです。

Nature Remo E lite

Nature Remo E liteの商品画像

Nature Remo E lite

コンセントに挿すだけで家中の電力使用量を可視化できるエネルギーマネジメントデバイスです。

特別な工事は必要はなく、Wi-Fi環境さえ整えればモニタリングが可能となります。スマートリモコンのNature Remoシリーズと連携可能で、使用電力量をトリガーに家電を制御することも可能です。


今回はNature Remoがどこの国の会社で、何をやっているのかを紹介してきました。

ESGという地球人類全体が取り組むべき活動の中で電力のエネルギーマネジメントに焦点を当てており、スマートリモコンはあくまでもその一環というのが理解できたのではないでしょうか。

今後も同社の目指す世界の実現のために、社会にどんなアクションをするのか注目してみましょう。