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昇降デスクはいらないってマジ?ちゃんと1年使って実情を報告します

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CONTENTS

  • 一般的に言われている昇降デスクのメリット3つ
  • 実際、1年使ってみてどうだったか
  • 立つか立たないかを決めるのは自分次第
  • 購入前に留意しておくと良いこと
  • おまけ:昇降デスク初心者向けのFlexiSpot昇降デスク
  • 参考文献

コロナウイルスによってリモートワークが広く認知されて以降、昇降デスクの注目度が高くなっています。

昇降デスクの検索ボリューム推移

しかしながら一般的なデスクと比較すると、昇降デスクは高価な傾向にあり、導入を迷っている人も多いと思います。

本記事では、昇降デスクを購入しようか悩んでいる人に向けて、昇降デスクを購入するメリット、筆者が実際に1年使ってみて効果を実感できているのか、昇降デスク購入という投資についての考え方を整理していきたいと思います。

一般的に言われている昇降デスクのメリット3つ

以下に一般的に言われている昇降デスクを導入するメリットを掲載しておきます。(裏付けとなる論文は記事末尾に記載)

1. 代謝が改善され運動不足が軽減される

個人的にはこのメリットが一番大きいと思っています。コロナ以降、リモートワークの頻度が増え、始業ギリギリまで寝て、起床後すぐデスクに向かうという人も多くなったのではないでしょうか。出社の運動量は馬鹿にできず、家から駅まで、駅からオフィスまでの往復、オフィスの自席から会議室までなど、諸々を合計すると1日の中で1時間は歩いているのではないでしょうか。

出社のイラスト
出社すると気づかないうちにそれなりな運動をしています。

リモートワークの場合、それらの運動がすべて不要になるので、その分の運動をどこかで埋め合わせたいところです。一般的に立っている時の消費カロリーは座っている時のそれと比較して、1.5~2倍と言われており、8時間の勤務時間のうち、1時間くらいを立ち作業に変えれば30分のウォーキングに相当する運動量になるそうです。

2. 腰痛の軽減につながる

これはおまけ程度に考えておくくらいが良いかもしれません。Xで「昇降デスク 腰痛」と検索しても、「腰痛持ちなので昇降デスク導入します!」と言っている人ばっかりで、「実際に腰痛が改善しました!」と投稿している人はあまりみられません。

一応、立って作業することが腰痛改善につながるということに対して、いくつかの研究や理論的な裏付けがありますが、立って作業すること自体が良いのではなく、座り姿勢と立ち姿勢を交互に繰り返すことによって、効果が見込めるようです。以下にいくつかの研究を貼っておきます。

3. アイディアが出やすくなる

こちらもおまけ程度に留めておきましょう。会議室で議論が行き詰まった時に、立って周りをうろうろすることで打開したくなる人は一定いると思いますが、それと同じような効果が得られるということです。

2014年のスタンフォード大学の心理学者たちが行った研究では、立った状態で作業することが、座っている状態に比べて創造性や発想の柔軟性を高めることが確認されました。この実験では、参加者に立ちながら創造的な問題解決タスクを行わせ、別のグループには座りながら同じタスクを行わせました。

結果、立って作業していたグループの方が、独創的なアイディアや解決策をより多く考え出すことができたことがわかりました。また、立って作業しているグループは、発想の幅やアイディアの多様性にも優れていることが確認されました。

実際、1年使ってみてどうだったか

筆者は2023年夏にFlexiSpotのE8を購入して1年以上リモートワークで使ってきました。現在、週2~3日くらいでリモートワークしているので、自宅にいるときはできるだけ数時間おきに立ち姿勢を加えることを意識しています。

正直、昇降デスクを導入した直後ほど立ち時間は減りましたが、運動不足を感じたときは、まず昇降デスクでの立ち時間を増やすところから簡単に始められるので、立ち時間が減っては増え、減っては増えというのを繰り返しているような感じです。

実際に運動不足を感じると、身体に不調が出始めるのですが、昇降デスクでの立ち姿勢時間を増やすことで軽減できている実感はあります。

ちなみに、仕事始めのタイミングでは、立った状態で下記のようなマッサージボールを足裏で転がすようにしています。

トリガーポイント(TRIGGERPOINT) マッサージボール MBシリーズ /筋膜リリース ストレッチボールの商品画像

トリガーポイント(TRIGGERPOINT) マッサージボール MBシリーズ /筋膜リリース ストレッチボール

足裏をマッサージすることで血流がよくなり、身体が起きてくる感じがするので、昇降デスクを導入しないにしても結構おすすめです!

立つか立たないかを決めるのは自分次第

昇降デスク不要論を唱える人たちが言うのは「どうせ立たなくなるのだから、高い机買うだけ」というものです。つまり昇降デスクそのものの良し悪しを言っているのではなく、昇降デスクを購入するという行為に対して異議を唱えているのです。

結局、立って仕事するかしないかは購入者自身次第なので、それを勝手に決めつけるのはナンセンスな気もします。確かにほとんどの人は数ヶ月で諦める傾向にあるとは思いますが、どうせ行かなくなるから、という理由でジムを否定する人はいません。

個人的には、リモートワークによる運動不足を埋め合わせるために別途時間を使うよりかは利口な判断だと思います。通勤時間を節約するためのリモートワークなのでそれをしてしまうと本末転倒だからです。

購入前に留意しておくと良いこと

昇降デスク購入前に留意しておくべきこととしては、「組み立ての大変さ」です。

どの製品も天板を除いた土台部だけで20~30kgあり、さらにそれと同じくらいの重さの天板を設置するので全体として50kg前後になってしまいます。(手動昇降デスクにするとやや軽量になります。)

女性一人で組み立てするのはかなり困難なので、購入時に組み立てサービスがあるかを確認すると良いでしょう。

おまけ:昇降デスク初心者向けのFlexiSpot昇降デスク

以下の記事でFlexiSpot昇降デスクのスペック比較をし、目的別のオススメモデルを紹介しました。

【FlexiSpot昇降デスク比較】こういう場合はこれを買っとけ!

昇降デスクは、他にもIKEAやNITORIといった有名家具メーカーなども生産しており、どれがいいのか選ぶのが難しいですが、FlexiSpotは日本での昇降デスクの注目度が上がる前から昇降デスクを販売していた老舗的なメーカーです。

品質的には間違いない製品を展開しているので、昇降デスクの購入を考えている方は、ぜひ検討土台に上げてみてください。

参考文献