スマートウォッチ
2024-12-29北京に本社を置き、主にAR(拡張現実)デバイスを展開している「XREAL(エックスリアル)」。
その中でもAirシリーズは、そのコンパクトさやスタイリッシュさで高い注目を集めています。
今回は2023年末に発売された「XREAL Air 2 Pro」をRentioでレンタルしてみたので、その使用感をご紹介します。
XREAL Airシリーズは主に、Air、Air 2、Air 2 Proに分かれるので、それぞれのスペックを表形式で比較してみます。
Air 2 Pro | Air 2 | Air | |
---|---|---|---|
発売時期 | 2023年10月 | 2023年10月 | 2022年3月 |
価格(2024年12月時点) | ¥59,980 | ¥49,980 | ¥40,980 |
重さ | 75g | 72g | 79g |
ディスプレイ | 最新のSONY製0.55インチMicro-OLEDパネル | 最新のSONY製0.55インチMicro-OLEDパネル | SONY製0.68インチMicro-OLEDパネル |
視野角 | 46 | 46 | 46 |
PPD(Pixel per degree) | 49 | 49 | 49 |
リフレッシュレート | 最大 120Hz | 最大 120Hz | 最大 120Hz |
明るさ | 500 Nits | 500 Nits | 400 Nits |
XREAL Air 2 Proには、3段階の電子調光機能(透過度0%、35%、100%)が搭載されています。これにより、周囲の明るさや用途に応じて視界の透過度を調整でき、映像への没入感を調整することができます。
レベル3では、ほぼすべての周囲の光を排除し、屋外のような明るい環境でもしっかりとした没入感を体験できます。
「XREAL Air」に度入りのレンズを装着したい場合は公式提携のショップで注文する必要があります。
一応、メガネをつけた上から「XREAL Air」を装着して使うこともできなくはないのですが、途中で「XREAL Air」がずれて映像が遮断されたりと快適に使うことは難しいかと思います。
普段メガネ使いの人にとっては使い始めるまでのハードルが高いことは否めないですね・・・
「Beam」は一言で言うならば、XREALの操作性を拡張するXREALのリモコン的なデバイスです。
サイズとしてはスマートフォンのような形で、「Beam」を使うと以下のようなことができるようになります。
「XREAL Air」と「Beam」を接続すれば、「Beam」から映像出力元のデバイス(スマホやPCなど)にワイヤレス接続することができます。「Beam」がない場合は、「XREAL Air」から直接デバイスに接続する必要があり、特にPCに繋ぐ場合だと移動が難しくなりますが、その問題が解決されることになります。
「XREAL Air」から直接デバイスに接続する場合、空間に投影されるスクリーンは頭の動きに追従するため、頭を動かすとスクリーンがぶれて、少し見づらいのですが、「Beam」を間に挟むことで、スクリーン位置をより自由に調整することができます。
例えば、スクリーンを特定の位置に固定して、頭を動かしても追従させなくしたり、画面サイズの大小を調整できたりと、できることの幅が増えます。
ちなみにYouTubeやNetflixは「Beam」の中にインストールできるので、それらを使いたい場合はスマホやPCに接続する必要はありません。
ここからは、実際に使ってみた感想をお届けします。
まずデバイス自体は一般的なメガネケースより少しだけ大きいくらいのケースに収納されており、そのコンパクトさが伺えます。
そのケースからグラスを取り出すと、あとはType-Cケーブルで接続先のデバイスと繋ぐだけです。特にファームウェアのアップデートやXREALアカウント的なものも作成する必要はなく、ここの体験は非常にスムーズでよかったです。
おそらく最短で箱から取り出して1分くらいで使い始めることができると思います。
グラスの淵の部分には小型スピーカーが付いており、そこから音を聴くこともできますし、接続先のデバイスの接続しているワイヤレスイヤホンなどでも聴くことが可能です。
一方で、「XREAL Air」は「Beam」がないとかなり利用用途が限られてしまうため、「Beam」のセット購入はマストかもと思いました。
今回はケチって「Beam」のレンタルをしなかったのですが、「Beam」がない場合、「XREAL Air」の良さが半減するくらいに思っておいた方が良いです。
「XREAL Air 2 Pro」単体だと¥59,980が定価ですが、「Beam」をつけると¥76,960となり、30%ほど値上げになってしまいますが、「XREAL Air」と「Beam」合わせて本来の価値が発揮されるように思うので、ここは思い切ってセット買いすることをオススメします。
今回はレンタルという形で2週間ほど「XREAL Air 2 Pro」を使ってみたのですが、かなりクオリティの高いところまで来ていると感じたもののユースケースとしてはまだまだ限られるかなと感じました。実際に感じた「こういうシーンでは使えそう」というのは以下です。
飛行機には、シートの前方に小さなモニターが付いており、それで映画などを見ることができます。自分のタブレットを持ち込んで利用する人もいるかもしれませんが、「XREAL Air」を使えばこういった時間が快適になりそうだと思いました。
飛行機であれば周囲の目もそこまで気にならないですし、なにより大画面で鑑賞できるのは今までの体験をより良くしてくれます。
カフェにパソコンを持ち込みたくない場合、「XREAL Air」をスマホに接続した上でBluetoothキーボードを使えば、お手軽に大画面での作業環境を構築することができます。
周囲の目はやや気になるかもしれませんが、リュックの軽量化というメリットには変えられません笑
映像体験を重視するユーザーにとっては魅力的なデバイスですが、技術的な課題や周辺機器の購入が必要なため、コストパフォーマンスを気にしている購入者が多いようです。
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